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Tag:心筋梗塞

  • 心筋梗塞既往男性の死亡率および再発とテストステロン正常化の関係

    2019年09月30日


    <目的>
    心筋梗塞(MI)の既往がある患者におけるTRT(テストステロン補充療法)による血清T(テストステロン)レベルの正常化の効果は不明である。MIの病歴があり、TRTの有無にかかわらず低TT(総テストステロン)の患者における再発性MIおよび全死因死亡の発生率を検討した。

    <方法>
    低TTレベルおよびMIの病歴のある1,470人の男性を対象に遡及的調査を行い、以下の3群に分けた。すなわち、
    1群:TRTによりTTレベル正常化(n = 755)、
    2群:TRTによりTTレベル正常化せず(n = 542)、および
    3群:TRT非実施(n = 173)の3群である。
    TRTと全死因死亡率および再発MIとの関連を、傾向スコア加重Cox比例ハザードモデルを使用して比較した。

    <結果>
    ・全死因死亡率は1群が2群(HR 0.76、CI 0.64〜0.90、p = 0.002)、3群(HR 0.76、CI 0.60〜0.98、p = 0.031)と比して低かった。

    ・2群と3群の間で死亡リスクに有意差はなかった(HR 0.97、CI 0.76-1.24、p = 0.81)。

    ・調整回帰分析では、グループ間で再発MIのリスクに有意差は認められなかった(1群 vs3群、HR 0.79、CI 0.12‐5.27、p = 0.8; 1群 vs 2群 HR 1.10、CI 0.25-.77、p = 0.90、2群 vs 3群 HR 0.58、CI 0.08-4.06、p = 0.58)。

    <結論>
    MIの病歴のある退役軍人の大規模観察コホートでは、TRTによるTTレベルの正常化は、TRTによりTTが正常化しないおよび未治療群と比較して、全死因死亡率の減少と関連していた。さらに、この高リスク集団では、TRTは再発性MIのリスク増加と関連していなかった。

     

    【原著】

    Am J Cardiol. 2019 Oct 15;124(8):1171-1178. doi: 10.1016/j.amjcard.2019.07.019. Epub 2019 Jul 25.

    Relation of Testosterone Normalization to Mortality and Myocardial Infarction in Men With Previous Myocardial Infarction.

    Oni OA, Dehkordi SHH, Jazayeri MA, Sharma R, Sharma M, Masoomi R, Sharma R, Gupta K, Barua RS Division of Cardiovascular Research, Kansas City VA Medical Center, Kansas City, Missouri

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  • テストステロン療法を受けている高齢男性の心筋梗塞リスク

    2014年07月18日


    ■ 目的
    心血管系に対するテストステロン補充療法の影響に関する最近の研究には異論がある。 テストステロンの筋注を受けている高齢男性集団における心筋梗塞リスクを調査した。

    ■ 方法
    メディケアの被保険者の5%のサンプルを用い、1997年1月から2005年12月31日の間に最低1回のテストステロン注射を受けた6,355例を同定した。  この集団を心筋梗塞予測スコアをベースにして19,065例のテストステロン非使用者と1:3でマッチさせた。 2005年12月31日またはメディケアの保険の喪失、健康維持機構への登録、心筋梗塞の経験あるいは死亡まで調査した。

    ■ 結果

    • 身体的および臨床的特性で調整したコックス回帰分析においてテストステロン療法使用者は心筋梗塞のリスク上昇と関連していなかった (HR = 0.84; 95% CI = 0.69-1.02)。
    • テストステロン療法の使用と心筋梗塞リスクの四分位群の間の関係に差異が認められた(P = 0.023)。
    • 心筋梗塞予知リスクの最高四分位群においてテストステロン療法は心筋梗塞リスクの低下と関連していたが(HR = 0.69; 95% CI =
      0.53-0.92)、第一群 (HR = 1.20; 95% CI = 0.88-1.67), 第二群 (HR = 0.94; 95% CI =
      0.69-1.30), および第三群 (HR = 0.78; 95% CI = 0.59-1.01)においては差異がなかった。

    ■ 結論
    テストステロンの筋注療法を受けた高齢男性は心筋梗塞リスクの上昇を発現しなかった。 高い心筋梗塞リスクを有する男性においてテストステロン使用は心筋梗塞に対して軽度に防御的に働いていた。

    ■ 原著
    Ann Pharmacother. 2014 Jul 2. pii: 1060028014539918.
    Risk of Myocardial Infarction in Older Men Receiving Testosterone Therapy.
    Baillargeon J, Urban RJ, Kuo YF, Ottenbacher KJ, Raji MA, Du F, Lin YL, Goodwin JS
    University of Texas Medical Branch, Galveston, TX, USA

    (さらに…)

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