大東製薬工業株式会社

お客様相談室

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記事カテゴリー:妊娠・避妊・不妊

  • ミニピルを飲んでいるがヒメロスは使用可能?

    2018年10月04日

    セラゼッタ(黄体ホルモン単体のミニピル)を飲んでいますが、ヒメロス(またはバストミン)は使用可能でしょうか? また、喫煙者(日に5本~10本程度)のヒメロス(バストミン)使用は可能ですか?


    ヒメロス(バストミン)の併用は出来ず、お勧め出来ません。理由は次の通りです。なお、弊社製品「バストミン」も同様の理由により併用できません。

    1. セラゼッタ(CERAZETTE)錠は大手製薬メーカーが海外で製造販売している第3世代の超低用量ピルと言われていますが、日本では未承認(H.30年10月時点)のお薬で、ヒメロスとの併用に関する実績と情報はございません。
    2. ピルの一般的な作用機序から、ヒメロスを併用することによりピルの避妊効果を失うリスクがあります。避妊が目的であれば、ヒメロスの併用は絶対にお止め下さい。
    3. 喫煙は悪性腫瘍(がん)の独立したリスク因子で、セラゼッタやヒメロスの併用にかかわらず、悪性腫瘍の発症リスクを上昇させます。かつて女性ホルモン補充療法の大規模な研究において、がんの発症リスクが大きく報じられた際も、その後の解析で被験者の喫煙要因が指摘されていました。先述いたしました血栓症のリスクと同様にリスク因子を増やさないという考えから、併用の前に喫煙をお勧め致しません。

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  • 「ヘヤーグロン」「グローミン」を男性不妊に試したい

    2007年01月29日

    男性不妊(無精子症)で苦しんでいます。「ヘヤーグロン」と「グローミン」に興味があり、少しでも役に立つのなら購入したいのですが。(45~54才・男性)

     


     

    切実なご事情と察せられ心が痛みますが、お客様の症状に対して「ヘヤーグロン」、「グローミン」など弊社製品を含む男性ホルモン剤を自己判断で使用することはお勧めしません。主治医の先生と良くご相談なさることを強くお勧め致します。また、主治医の診断や治療戦略が十分に納得できない場合は、他の専門医にセカンド・オピニオンを求めてみてはいかがでしょうか。

    と申しますのも、先ず無精子症は「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」に二大別されるようで、前者の場合は精子の輸送路となる部分の物理的な閉塞が原因ですから、手術で閉塞部を開通させるという治療法になります。そのため、この場合はテストステロンの補充に合理性がなく、効果が期待できないと思われます。

     

    一方、後者(非閉塞性無精子症)は精巣が何らかの原因で十分に機能しておらず、その結果として精子がうまく作られない場合のようです。このような場合の治療法の一つに、例えば下垂体・視床下部の障害によるものと特定できれば、ホルモン補充療法の効果が期待できるようですが、自己判断でつきとめられる問題ではありません。また、精巣内のわずかに作られた精子を採取して体外授精を行う場合もあるようです。どのような治療法にするかは、内分泌検査をはじめとする様々な検査結果を踏まえ、専門医が総合的に判断しながら、お客様と話し合う事になるかと存じます。

     

    いずれにせよ、これらの診断と処置は専門医の慎重な判断と高度な管理が必要であり、自己判断でホルモン剤を使用すべきではありません。お客様の自己判断で弊社製品をはじめとする男性ホルモン剤を使用しますと、内分泌検査の結果が本来の状況を反映しないため正確な診断が出来なくなり、自ずと適切な処置が出来なくなる恐れがございます。自己完結したいお気持ちもあろうかと存じますが、非常に高度な医療技術を要する問題ですから、どうかご了解下さいませ。

    お役に立てず誠に申し訳ございませんが、出来る限りの事をお調べしてご案内申し上げますので、何かご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。一日も早く無事に挙児を得られますよう、ご家族皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

     

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  • 「トノス」を使用して子作りしても大丈夫?

    2006年07月24日

    トノスを使用してコンドームをせずSEXし、子作りをしても大丈夫でしょうか?トノスの使用によって、生まれてくる子供に障害(奇形児、精神薄弱など)が起きたりしないでしょうか?
    (25~34歳・男性)

     


     

    パートナーが妊娠中の場合、本剤に限らず男性ホルモン剤の男性ホルモンが何らかの形でパートナーの体内に入りますと、胎児への影響が懸念される、という専門家の指摘がございますので、パートナーが妊娠中であることがあらかじめ判っている場合は、本剤を使用しないよう、お願い申し上げます。

     一方、パートナーが妊娠していなくても、安心してご使用いただくため、万全を期して次の2点の考え方にもとづき、塗布後のふき取り・洗浄、あるいはコンドームのご使用をお願いしております。

     

    1. ●精液に本剤が混入しないこと。
    2. ●パートナーに本剤が付着しないこと。

     

    本剤は上市以来40年余になり、この20年間で600万本を超える出荷実績がございますが、上市以来ご指摘の事例は一例もなく、同種製剤に関する副作用報告等でもこれまでそのような情報を入手した経験はございません。
    これは、トノスをご使用のお客様があらかじめ避妊の処置をしているケースが多いことが考えられますが、弊社製剤が元々低用量で万がいち付着するとしても極めて微量であるうえ、塗布してから性行為に至る前にあらかじめ洗い流すことをお願いしていることによることも一因かと存じます。
    そのため、ご懸念のケースは確率的に極めて少ないと考えておりますが、そうは申しましても理論的な皆無を保証できません。そのため、万全を期して先記の2点を重ねてお願い致す次第でございます。

     

     なお、具体的には下記の通りご注意下さいますよう、お願い申し上げます。

    1. ●亀頭部へ塗布後に本剤を良く洗い流すことにより、精液に本剤が混入する恐れが無くなります。すなわち、早漏防止の目的で本剤をご使用の場合、本剤を塗布後、亀頭部に麻痺感が生じましたら(数分~20分)、性行為を行う前に塗布部を石鹸で十分に洗い流すことを強くお勧め致します。なお通常は、この時点で既に亀頭部には局所麻痺剤が作用していますので、早漏防止の効果は十分に期待できます。
    2. ●尿道口と、その内部に本剤を塗布しないように十分にご注意ください。尿道内部の炎症や失禁の原因になる恐れがありますし、洗い流しても除去できず、精液に本剤の成分が混入する懸念がございます。
    3. ●男性ホルモン補充による勃起力や男性更年期障害の回復を目的として、陰嚢部など亀頭部以外の部位へ本剤を塗布していらっしゃる場合は、万全を期すため性行為の前にあらかじめ塗布部を十分に洗浄して本剤を洗い流して下さい。

     

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  • Q. 低用量ピルを服用していますが…

    2006年05月08日

    現在低容量ピルを服用していますが御社のヒメロス等女性用性ホルモン塗布剤を利用することによりピルの避妊効果が薄れる可能性はありますか?ピル服用により性欲減退、潤い不足の可能性があるとのお話を伺ったことがあり、御社製品のヒメロスを使用することで解決ができるかと思い成分を確認したところ、エストラジオールとエチニルエストラジオールなどの女性ホルモンを利用しているため心配になり、確認させていただいた次第です。現段階では特に性欲減退を感じておりませんので、ヒメロスの使用はしておりません。いざというときのために確認を・・・といったところです。また避妊についてはヒメロスでの避妊効果はないものと理解しております。(25~34歳・女性)

     


     

    低用量ピルと、「ヒメロス」「バストミン」をはじめとする女性ホルモン剤(弊社・他社製品の全て)の併用は、決してなさらぬようにお願い致します。

     

    有効成分の作用機序を考えますと、避妊効果への影響が無いとは言い切れませんし、影響が無いことを保証する具体的なデータもございません。何よりも、これらの併用はエストロゲンの過剰投与になる恐れがあり、長期的に続くと子宮がん、乳がん、血栓症を引き起こすことが懸念されます。

    低用量ピルの副作用の中には、吐き気や憂うつな感覚・・・といった症状があるようですが、ご指摘のような性欲減退や潤い不足の可能性があるならば、これは低用量ピルに含まれる黄体ホルモン(プロゲステロン、あるいはプロゲストーゲンとも言います)の影響かも知れません。

    弊社は他社の製剤についてコメントする立場ではございませんので、やはり婦人科の医師にご相談いただくことを強くお勧め致しますが、低用量ピルの中でも品目によって黄体ホルモンの含有量が異なるようですから、他の低用量ピルに変更することで、ご指摘の症状を緩和できる事も考えられます。先ずは、このような考え方について率直に担当医へご相談なさるのが最善かと存じます。

     

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  • Q. ピルとヒメロスの同時使用について

    2006年05月08日

    ピルとヒメロスの同時使用においての、副作用と妊娠の確率が心配です。ピルを約7年飲んでいて、副作用として子宮内膜が薄くなり、無月経あり。その後、生理予定日ぐらいに少量の出血あり。(30歳・女性)

     


     

    ピルとヒメロスは、決して併用しないで下さい。

     

    データはございませんが、両者の成分と作用機序を考慮しますと、ピルとヒメロス(及び性ホルモン製剤全般)の併用は、避妊率への影響もさることながら卵胞ホルモンの過剰投与にともなう子宮がんや乳がんの発症率を高めたり、血栓症の発症率を高める可能性が心配されますので、決して併用しないようにお願い致します。

     

    一般に、ピルは黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)成
    分の合剤で、黄体ホルモンの作用で排卵しないようにしながら、卵胞ホルモンの相互作用で微妙にバランスさせているものですが、この上さらに「ヒメロス」ま
    たは類似の卵胞ホルモン製剤で卵胞ホルモンを投与すれば、ピルのねらいが崩れて避妊効果を保証できなくなるばかりでなく、卵胞ホルモンの過剰投与にともな
    う副作用が心配です。

     

    やはりピルを処方していただいている医師にご相談いただくことを強くお勧め致したく存じます。

    次の考え方について、ご相談してみてはいかがでしょうか。

    1. ●ピルのご使用をしばらく中止して他の避妊方法を選択し、子宮内膜や無月経が回復してからピルを再開する。
    2. ●国内で承認されている低用量ピルの中には、現在ご使用中のピルよりも子宮内膜活性指数の高い品目があるかと存じますので、その他のメリット、デメリットと併せて広く客観的に選択肢を示していただき、ピルを変更する。
    3. ●以上より、先ずは現在のピルを中止して体調の回復を待ち、その後、改めて他のピルを選択して様子を見る。

     

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