大東製薬工業株式会社

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月別アーカイブ:2006月08月

  • テストステロンの副作用は?

    2006年08月24日

    テストステロンを使用すると副作用としてどんなことが考えられますか?たとえば毛深くなるとかはありませんか?(45~54歳・男性)

     


     

    まず、重篤な副作用について申し上げますと、弊社製剤でお願いしている用法・用量の範囲内であれば、テストステロンに重篤な副作用は考えにくく、上市以来40年余の市場実績では経験がございません。

    ただし、弊社製剤の用法・用量を超える高用量のご使用を続けた場合には、多血症など思わぬ副作用が懸念されますし、弊社製剤で使用禁止をお願いしている前立腺腫瘍の場合は、腫瘍を増悪させてしまうことが心配されます。

    > たとえば毛深くなるとかはありませんか?

    人により現れ方は異なりますが、一般的なテストステロンの作用として体毛が濃くなる可能性はございます。しかしながら、弊社製品について苦情等で承った経験がこれまでに無く、仮にあったとしても許容できる範囲内であったかと思われます。

    ただし、頭髪と体毛は切り離してご理解をお願い申し上げます。頭髪への影響につきましては、弊社サイトの関連ページをご参照下さいませ。

     

     

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  • 性行為で男性ホルモンの分泌が活発になる?

    2006年08月16日

    最近TVやインターネット上の一部でも耳にするのですが
    性行為などにより男性ホルモンの分泌が活発になるというのは本当ですか?
    むしろ射精後は分泌が減少するとか、興奮したり射精するたびに男性ホルモンが新たに作られるわけではなく、男性ホルモンが分泌されているから興奮するという話もきいたのですがどちらが本当でしょうか?
    (男性)

     


     

    お問い合わせありがとうございます。

    > 性行為などにより男性ホルモンの分泌が活発になるというのは
    > 本当ですか?

    学術的に認められるような根拠(データ)は存じ上げません。あくまで仮説の域にある個人的な主張かと存じます。

    > むしろ射精後は分泌が減少するとか、興奮したり射精するたびに
    > 男性ホルモンが新たに作られるわけではなく、男性ホルモンが
    > 分泌されているから興奮するという話

    男性ホルモンは、男性ホルモンの分泌を促すホルモンの影響を受けて、約15分毎に刻々と血中濃度が変動すると言われております。

    そして、安静な状態であれば、1日24時間の中で、夜明け前から午前中の血中テストステロン(男性ホルモン)値が高く、日中から夜にかけては低くなるという日内変動のあることが知られています。これは、サーカディアン・リズムと呼ばれる体内時計にもとづくものと思われます。

    一方で、男性ホルモンの分泌は、身体面や精神面など様々な影響を受けて変動するものと考えられます。例えば、海外の文献によると、あるスポーツ競技者で試合に勝った場合と負けた場合で、勝利者の試合後の男性ホルモン値が高くなっていた、という一説を見かけたことがございます(研究論文の原著は未入手)が、精神的な満足度や高揚感が男性ホルモンの分泌を促す方向に影響したことが想像されます。

    そのため、ご指摘にような性的興奮による影響も考えられます。

    ただし、これは誰もが同じような影響を受けるとは限りません。例えば、性交後の満足度が高くて精神的に自信を強めた状態である人なら、精神的な高揚感が自ずと男性ホルモンを高める方向に働くことが想像されますし、仮に客観的に同様の性交をしても、本人にとって不満の残る性交や、失敗したと受け止めているような状況、あるいは性交後に別れ話を持ちかけられて挫折感を味わうような状況があれば、必ずしも男性ホルモンを高めないことがあるかも知れません。性交後の痴話喧嘩で憤りという意味で興奮することはあっても、恐らく多くの男性は別れ話の痴話喧嘩の最中に性的興奮で勃起する気にはなれないことでしょう。気持ちの問題は、とかく単純に行かないものですが、これぞ人生の深みというものなのかも知れません。

     

    どちらが本当でしょうか?

    そもそも、「男性ホルモンが活発になった結果、興奮するのか?」
    それとも、「興奮した結果、男性ホルモンが活発に分泌するのか?」
    という議論になるわけで、お客様のご関心もこの点にあるかと存じますが、これは「鶏か卵か?」の議論になるようで堂々巡りになってしまいます。本質的で哲学的な議論で、興味深いところではありますが、一方で直面する課題解決に向けた現実的な諸事情のため、結論を出すことが避けられているのが現状かと存じます。

    個人的なコメントをお許し戴きたいのですが、小職は「どちらも、ある。」ということではないかと考えております。だからこそ、「好循環にある人」と「悪循環に陥る人」が生じるのであろうと想像しておりますし、悪循環に陥った人には男性ホルモンの補充が好循環に導くための「きっかけ」になるものと考えております。

    以上、取り急ぎご返信申し上げます。歯切れの悪いお答えで申し訳ございませんが、何かご参考になりましたら幸甚に存じます。

     

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