大東製薬工業株式会社

お客様相談室

お客様から寄せられたご相談、ご質問にお答えします。お客様から寄せられたご相談、ご質問にお答えします。

月別アーカイブ

  • 冷所保存のトノスを持ち歩く場合どのようにすれば良いか?

    2023年07月21日

    保存方法は冷所保存とのことですが、持ち歩く場合どのようにすればいいですか。また、常温で保管した場合、効果がなくなるのでしょうか。

    (男性・55~64歳)


     

    A.  ケーキのような要冷蔵の食品をはじめ、肉や魚などの食材を持ち歩く場合と同様にお考えいただけますでしょうか。保冷パック等で冷所(1~15℃)の状態を維持しながら持ち歩いていただくのが最善ですが、一時的な逸脱を極力に抑えていただき、加熱され蓄積される通算の熱量を抑えていただくご配慮をお願い致します。

    【補足のご説明】

    日本薬局方の定義より、冷所は1~15℃、常温は15〜25°Cですが、この温度範囲では製造直後の状態から25℃を超えて高温になるほど、時間の経過と共に均一に分散させていた配合成分に偏りが生じて濃淡が生じ、薄くなった部分を取り出した場合に効かない事態が懸念されます。

    特に30℃を超えてワセリンが融ける温度に近づき、あるいは融点を超えて融けてしまいますと、使えなくなってしまいます。いったん融けてしまうと、たとえ冷やしても元の均一に分散された状態には戻りません。

    続きを読む

  • グローミンを塗っても、なかなか効果がでない。人によるのか?

    2023年07月20日

    グローミンを1日に朝晩2回、睾丸をもみながらマッサージをする様につけていますが、なかなか効果が出ません。人によりますか?塗る所は睾丸だけで良いのか?

    (男性・65~74歳)


     

    Q1. なかなか効果がでない。人によるのか?

     

    A1. ご指摘の通り、人により効果の有無や発現時期が異なります。

     

    【補足のご説明】

    1)男性ホルモン不足症状は、身体面・精神面・性機能に及びます。

    特に、関係する筋肉が衰えている場合は、男性ホルモンを補充するだけで直ちに筋肉が目覚ましく復旧することは有り得ません。

    筋肉組織へ過度な負担をかけないように注意しながら、少しずつ地道にリハビリを行い、トレーニングをして復旧する過程を、主訴に応じた関係部位で日々行うことが肝要と存じます。

    十歳代や二十歳代の筋肉と身体能力、例えば往時の走力が、男性ホルモンを補充するだけで直ちに復旧して再現するのは現実的でありませんが、男性の勃起機能も同様と考えます。

     

    2)もし、主訴がED(勃起不全)であれば、数ヶ月、数年の長期にわたり勃起から遠ざかるほど、勃起に要する筋肉が衰えて組織が線維化するため復旧に時間を要し、重症化した人や高齢になるほど、復旧が困難になるかと存じます。

     

    3)人により、主訴の原因は必ずしも男性ホルモンの不足だけでなく、他の原因が合併していたり、他の病気が主因である場合もあります。

    具体的に、どのような原因かを調べるためには、泌尿器科をはじめ主訴に対する専門性の高い診療科目を受診のうえ、医師にご相談いただたくことをお勧め致します。

     

    4)以上の背景から、男性ホルモンを補充すれば単純明快に誰でもあらゆる症状に直ぐ一律に効かない現実がございます。

    効果が現れるまでに数週間から1ヶ月以上を要する場合がありますし、他の原因が主因の人は、男性ホルモンを補充しても残念ながら効果を実感できない事があります。

     

    Q2. 塗る所は睾丸だけで良いのか?

     

    A2. ご指摘の通り睾丸だけで良いと考えております。

     

    【補足のご説明】

    5)塗布した部位や、その周辺へ局所的に補充する目的とは別に、皮膚から吸収させた男性ホルモンが血中に入り、全身的に行き渡らせる補充の目的も考慮いたしております。

     

    6)全身的な補充を考慮しますと、少量ずつ同じ塗布量を補充するなら、吸収が良い部位に塗ることが合理的と考えております。

    その際、マッサージをするように入念に擦り込むことは良い事と考えており、以上の考え方から睾丸への塗布をお勧め致しております。

     

    【追記】

    全身的に最も急速に高用量の男性ホルモンを補充する場合は、泌尿器科を受診して医師の判断により注射剤で補充することが最も合理的です。

     

    先記3)の通り、例えば主訴となる症状が、他の原因や主要因によるもので、検査結果や診察を通じて必ずしも男性ホルモンの補充だけでは効果が見込めないと医師が判断した場合は、他の適切な処置や治療を受けたり、より高度な治療が出来る施設へ紹介していただくことが期待できます。

     

    つきましては、この機に主訴に応じた診療科目の医療施設を受診して、医師にご相談いただくことを考慮されてはいかがでしょうか。

    続きを読む

  • 「ヒメロス」「バストミン」を男性が使うと?

    2022年05月23日

    ヒメロス」や「バストミン」を男性が使うと? (性別・年齢不詳)


     

    ■ 作用とリスクについて

    一般論としては、男性に対する女性ホルモンの投与にともなう女性化の一つとして、例えば、乳房が膨らみ乳首が敏感になる等の可能性は考えられます。

    一方、男性機能の退化として男性器(陰茎・睾丸)の萎縮・縮小や、ED(勃起不全)をはじめとする性機能障害が考えられます。

    ご自身の頭髪脱毛を、男性ホルモンの影響と考えている男性から、頭髪脱毛を防ぐ目的でご質問いただくことがあります。頭髪への影響につきましては、客観データをはじめ経験的な事実が無く、またヒメロスとバストミンには頭髪に関連する効能が無く、検討した経緯も無いため、申し上げられません。

    女性ホルモン剤の投与を中止したとき、元の状態に戻るかは不明です。仮に戻れたとしても、回復の程度や所要期間は個人差が大きくなるものと考えております。

    私どもは、このような使用目的を企図する弊社製品のご使用を倫理的に決してお勧め致しません。また、不測の有害事象に対する補償の対象外となり、国の副作用救済制度も対象外になるかと存じますので、ご了承をお願い致します。

    いずれにしても、ヒメロスとバストミンは女性のホルモン不足を補充するための医薬品であり、男性向けの効能・効果は承認されていませんので、お答えすることは出来ず、お勧め致しません。

     

    ■ ご自身の性別に違和感がある方へ

    ご自身の性別に違和感がある方は、弊社製品に限らず性ホルモン剤を自己判断で使用しないで下さい。先ずは、GID学会の認定医をはじめ、GID外来やGID診療を標榜している病院・クリニックを受診のうえ医師にご相談いただき、診断やカウンセリングを踏まえ、適切な治療を受けることを、強くお勧め申し上げます。

     

    続きを読む

  • グローミンを塗る効果的なタイミングは?

    2021年02月25日

    Q. グローミンの塗布について、1日2回(朝・晩)の中で、朝最も良い時期(例えば起きてスグか)晩は寝る前とか、同じ朝、晩でも効果的な時間帯があると思いますが、如何でしょうか。


    A.

    グローミンを朝晩に塗るタイミングにつきましては健常成人男性のサーカディアンリズムに近づけることを考えています。これは、強い効果を追究する意図よりも、人間本来の分泌リズムに近づけて不測のリスクを避ける考えによります。

    健常成人男性はテストステロンが日内変動していますが(弊社HP参照)、下のグラフにあります通り午後8時頃に底を迎えたテストステロン値は、午前5時頃にピークを迎えています。

    【健常男性(26~45歳)5名の日内変動(Cooke et al, 1993)】

    ■: 総テストステロン
    △: フリーテストステロン
    ○: 非SHBG結合テストステロン

    出典:
    Maximize Your Vitality & Ptency For Men Over 40
    Jonathan V.Wright, M.D. and Lane Lenard, Ph.D.
    ISBN: 0-9627418-1-7

     

    そのため、一般的な就寝時刻を午後8時~午前1時と考え、この時間帯の入浴後に清浄にした状態でグローミンを塗布して血中濃度を上昇させて行き、起床時刻と思われる午前5時~午前9時を目安に塗布することで、午前中のテストステロン値を高めにさせて健常成人男性の状態に近づけることを考えました。

    塗布後1~2時間後にピークを迎えますから、午前5時にピークを迎えるためには午前3~4時に塗ることになりますが、この時間帯に起床できる人は限られますので、上記の考えに至りました。

    いずれにせよ、健康的なサーカディアンリズムが前提となりますので、最善の効果を目指すためには規則正しい生活リズムと十分な睡眠でサーカディアンリズムを整え安定させることが極めて重要ですし、たとえ塗布部位や塗布時刻を厳密に管理しても、サーカディアンリズムが整っていなければ所期の効果が得られない可能性を懸念いたします。

    以上の通り、グローミンをはじめ弊社製品は穏やかな効果であれ、不測のリスクを避けることに最善を尽くしております。

    もし、男性ホルモンの投与による強い効果をお求めでしたら、泌尿器科を受診して必要な検査と診察、診断を経たうえで、男性ホルモンの注射による補充をしていただくことが最善と存じます。一般的な男性ホルモン注射剤の投与量は、1日量に換算して比較しますとグローミンの約5倍となりますので、相応の強い効果が期待できます(こちらの記事もご参照ください)。

     

    続きを読む

  • 「グローミン」をダイエットに役立てたい。

    2014年10月26日

    Q. 「グローミン」をダイエットに役立てたいのですが。(30代)


    A. 期待できません。

    テストステロンが筋肉を発達させて基礎代謝が増え、結果的に体脂肪率が低減してシェイプアップになる、というご期待から、プロテインのサプリメントのようなイメージをなさっていらっしゃると存じます。

    しかしながら、ご高承のようにシェイプアップは、あくまで適切な運動によるトレーニングと適切な食事を継続して得られるもので、元々、男性ホルモンが正常な分泌レベルにある人が本剤のご使用に頼っても効果は期待できません。

    極論しますと、寝たきりで身体を動かすことなくプロテインの摂取と男性ホルモンを投与するだけで筋肉量が増えることは無いと考えております。

    逆に、規則正しい生活習慣、適切な運動と食事により、男性ホルモンの自律的な分泌が活性化すると言われていますので、これらを心がけることが本筋と存じます。

     

    続きを読む

  • 陰茎の成長や包茎の改善に使えるか?

    2014年10月26日

    Q. 陰茎の成長や包茎の改善には?(20代)


    A. 期待できません。

    弊社製品の男性ホルモン剤(「トノス」「グローミン」「ヘヤーグロン」)に、ご指摘の効能・効果は承認されておりません。

    陰茎や亀頭部のような性器の成長に男性ホルモンが関係すると言われているので、性器を大きくしたい人や、亀頭部を大きくさせて包茎を改善したい人が弊社製品に効果を期待して、お問合せをいただくことがございます。

    しかしながら、一般に性器の成長・発達は、あくまで第二次性徴(声変わり、陰毛の発毛、筋肉や性器の発達、射精など)が始まる思春期からの成長期が前提と存じます。通常は身体の成長が止まりましたら、その後いくら男性ホルモンを投与しても期待できそうにありません。

    ただし、人により内分泌系の機能不全や睾丸の発育不全により、第二次性徴が発現できない場合があると言われております。例えば「グローミン」の適応症の中には先天性睾丸発育不全もありますが、例えば中学を卒業する年頃になっても第二次性徴が現れない人は、自己診断で判断しないで医療機関(かかりつけの内科、小児科、泌尿器科)を受診して適切な治療を受けていただきますよう、強くお勧め致します。

    それから、包茎の治療には手術が一般的で、症状により異なるようですが、完全包茎であれば保険適用になるという話もございますので、泌尿器科を受診してご相談なさってはいかがでしょうか。

    なお、仮性包茎はコンプレックスに思う必要はなく、非勃起時の亀頭部を保護するという意義からは、むしろ仮性包茎が正常な状態なのかも知れません。ただし、より注意深く亀頭部の清浄を維持する必要があるかと存じます。

     

    続きを読む

  • バストミンを肛門に塗っても効果ある?

    2014年07月07日

    バストミンは肛門でも効果は、ありますか? (女性・55~64才




    バストミンを肛門に塗布した場合の吸収や効果につきましては、未だ検討していないため、効果を保証することが出来ません。

    一般的には、座薬のように肛門から挿入して直腸から吸収させる薬剤と同じように、肛門付近に塗布することで、ある程度の吸収と、それにともなう効果が期待できると考えます。

    ただし、安全性につきましては、特に直腸の粘膜が極めてデリケートなので、万全を期すため肛門内への本剤の注入、塗布はお止め下さい。

    また、陰部の乾燥等の諸症状に本剤をご利用の場合は、外陰部への塗布が直接的で少量で十分に効果が期待できることを臨床研究で確かめております。

    (さらに…)

    続きを読む

  • グローミンを使用しても昔のような勃起が得られない。

    2013年01月11日

    Q. グローミンを使い始めて5日目位から、いわゆる朝立ちを体感し、性欲もアップしたが、以前のような勃起には戻れなかった。(男性・70代)


    A. ED(勃起不全)が「グローミン」で十分に改善できない場合、以下の原因と対応が考えられます。

    1)男性ホルモンの補充が不十分な場合。次の対応をご検討ください。

    イ)グローミンの用法・用量を今いちどご確認ください。ご使用の初期は毎日朝晩2回、チューブ先端から2cm/回 の塗布を続けてください。

    ロ)上記の用量で効果が不十分と思われる場合は、泌尿器科や性機能外来を設けている施設の受診をお勧め致します。

    2)他にEDの大きな原因がある場合。一般に、EDの原因は次のように大別されています。

    a) 機能的な原因。精神面の疾患やトラウマをはじめ、精神的な不安やストレスなど、心因性の原因。

    b) 器質的な原因。高血圧、糖尿病、動脈硬化、喫煙、メタボリックシンドローム等にともなう血管の問題や、事故や手術等にともなう神経損傷、内分泌の異常など。

    c) その他の原因。例えば、服用している薬剤の副作用など。

    d) 混合性の原因。a) から d) にまたがる複数の原因。

    通常は、PDE-5阻害剤(バイアグラ、レビトラ、シアリス、及びこれらのジェネリック医薬品)の禁忌でなければ、これらの薬剤を試して相性の良い薬剤を選び、様子を見ることが、医師が行う治療の第1選択となります。

    ただし、狭心症など心臓病の背景からニトログリセリンを使用している人は併用できませんので、医師に相談して第2選択を検討することになります。

    なお、併せて喫煙をはじめEDのリスクにつながる生活習慣を改め、ストレス要因を取り除くことが重要です。

    また、PDE-5阻害剤と「グローミン」をはじめとする男性ホルモン剤の併用は問題ありません。注射剤による男性ホルモン補充との併用は、男性ホルモンが低値の人であれば効果が上積みされる研究結果が報告されています。

    いずれにせよ、泌尿器科や性機能外来を設置している施設を受診して、医師にご相談いただく必要があります。

    十分な勃起を得るためには、勃起に必要な筋肉と神経系、血管系の状態とホルモン分泌が良好で、そのうえ心理面が揃っていることが必要です。

    加齢と共に筋肉と男性ホルモンの分泌が衰え、また生活習慣病の基礎疾患を抱えることも相まって、人により程度の差はあれ勃起機能が衰えて行きますし、勃起しない期間が長くなるほど、勃起に関連する筋肉が衰え線維化するため、勃起機能の回復に時間を要し、完全な回復が困難になりがちです。

    怪我や病気で何カ月も動かずにいた人が急に元の身体能力を発揮できず、地道なリハビリやトレーニングを行うのと同様で、長期にわたりEDの人や、基礎疾患によるEDの人も、リハビリの考え方で諦めずに根気よく治療に取り組んでいただくことを願っております。

     

    続きを読む

1 / 3123