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記事カテゴリー:女性の性機能

  • 膣の感度を抑えるため膣内にトノスを塗布することは?

    2023年07月23日

    トノスを1年以上、毎週1回位で愛用しています。

    パートナーの身体が全体的に非常に敏感で、局部も非常に敏感なため、膣内は痛みを感じ挿入できません。

    局部どうしを擦り絶頂が得られ満足してもらっていますが、膣の感度を抑えるため膣内にトノスを塗布することは安全上、無理でしょうか?

    (男性・45~54歳)


     

    A. お勧め出来ません。

     

    【補足のご説明】

    1)建前として、トノスは女性の適用が承認されていません。

    仮にトノスが有用であったとしても、法令遵守の立場から弊社が女性のご使用をお勧めすることは出来ません。

     

    2)トノスに配合した局所麻痺剤は表皮麻酔の作用であり、膣内の痛みに必ずしも効果があるとは限りません。

    膣の痛みが腟壁(腟内表面)における摩擦の問題であるならば、潤滑ゼリーの類で緩和すべきと考えますので、もし思い当たる状況がありましたら、潤滑ゼリーを考慮いただけますでしょうか。

     

    3)もし、敏感さにともない腟が過度に緊張していることが痛みの本質的な原因であるならば、腟の過度な緊張を弛緩させる方策が重要と存じます。

     

    4)トノスを膣内全域に塗り、本剤の局所麻痺剤が腟壁から浸潤して腟を構成する筋肉全体に行き渡らせて、感覚の鈍化から腟を弛緩させることは、現実的に極めて困難と思われます。

     

    5)一般的に、老若男女を問わず性感の過敏さと過度な緊張には、これまでの経験的なことや、何らかの背景や経緯にともなう心理的な要因も考えられます。

    パートナーがリラックスした副交感神経優位であることは前提ですが、お互いに結果を焦らず、根気強く時間をかけて少しずつ腟内挿入に慣れていただけるように、例えば細い腟ダイレータや小指や薬指など細く弱い刺激で丹念に撫でながら、濡れと弛緩の状態に応じ、パートナーが意識しないで済むほど自然に入って行くように、タイムリーに挿入の程度を深め、広めて行く、といったアプローチがあるかと存じます。

    何か思い当たることがありましたら、この機に改めてパートナーと相互理解を深めながらご検討いただくこともあるかと存じます。

     

    6)パートナーとの状況共有と相互理解が得られましたら、女性の性機能外来を開設している施設を受診して、医師にご相談いただくことをお勧め致します。Google等で「女性性機能外来」で検索していただきますと、開設している施設のHPがヒットするかと存じます。

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  • グローミンを女性が使用しても良いか?

    2022年02月09日

    更年期でル・エストロジェル、エストリール錠でホルモン補充しています。

    配偶者と関わる気持ちを含めてコンディションになれず、グローミンを試してみようと思うのですが、女性が使用しても良いでしょうか?

    大丈夫でしたら使い方も教えてください。(45~54歳・女性)

     


     

    Q1. グローミンを試してみようと思うのですが女性が使用しても良いか?

    A1. グローミンに承認された効能に当てはまる場合は、ご使用いただけます。

    ■ 詳細について

    グローミンには女性恥部無毛症・乳汁の分泌抑制という効能が承認されており、女性が使用すること自体を禁じるものではありません。

    また、男性ホルモン分泌不足による性器の神経衰弱の諸症として、その中には性欲欠乏・性感減退も承認されておりますが、これは必ずしも男性に限定された症状としての記載はなく、女性にも当てはまる症状ですから、これらに当てはまる症状がある場合に、ご使用を禁じる法的な問題はございません。

     

     

    Q2. 大丈夫でしたら使い方も教えてください。

    A2. 基本的なご使用方法は、弊社HPのリンク先にある、「用法・用量」→「詳しいご使用方法」をご参照ください。1日1回(入浴後を推奨)、チューブの先から0.3cm(3mm)程度を目安に指先へとり、局所(外陰部)へ良く擦り込んで下さい。この際、膣粘膜への塗布を避けて下さい。

     

    ■ 詳細について

    1)女性も副腎や卵巣でテストステロンを分泌しており、健常成人の血中テストステロン値で比べると、女性は男性の5~10%(1/10~1/20)と言われていますが、女性も加齢と共に分泌が衰えることが知られています。

    2)医学的には未解明ですが、ひと口に性欲と申しましても、女性的な性欲(さびしさのような感覚)と、男性的な性欲(積極的に求める欲求)のニュアンスがあると考えております。 女性は総じて女性的な性欲が主であるとはいえ、一人ひとりは女性ホルモンと男性ホルモンのバランスや性格・性向、さらには経験的な影響も相まって、結果的に男性的な性欲の影響も加味された性欲の個性が生じるものと考えております。

    3)また、月経前後の時期にありがちですが、黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響が強く出ますと、総じてモヤモヤ感が強まり、人により明快な性欲が削がれて性的な気分になりにくくなるかと存じます。

    エストロゲン製剤でホルモン補充をする際に、婦人科医は黄体ホルモン剤を併用するのが標準的ですが、個別の症例では更年期の不定愁訴が改善されても、人によりモヤモヤ感や性欲面がスッキリしない場合があるようです。このような症例で、グローミンを併用することで改善する場合があることから、一部の医師がHRT(卵胞ホルモンと黄体ホルモンの併用療法)にグローミンで少しだけテストステロンを併用する場合があると伺っております。

    4)なお、医師がグローミンを用いる治療法は今のところ標準的な治療でないため、個々の症例に対する治療効果と安全性のバランスを考慮したとき、医師により投与量は異なります。

    弊社は安全性を最優先する立場から、先述の通り1日1回、0.3cm(3mm)ずつをお勧めしています。これは、先記の通り成人女性におけるテストステロンの分泌レベルが成人男性の5~10%(1/10~1/20)であることから、その範囲内の投与量になることを目安にお勧めするものです。

    5)膣粘膜を避けていただきたい理由は、万がいちグローミンの基剤成分がお肌に合わない場合に、その影響を最小に止めたいと考えたことによります。

     

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  • 「ヒメロス」「バストミン」を塗る箇所について

    2012年07月05日

    ヒメロスを塗る箇所についてお聞きします。
    ほてりなどの更年期障害の改善のための場合、陰部ではなく皮膚の薄い所に塗っても効果は同様にありますか? それともそれでは、全身には効果がなく、塗る意味がなくなってしまいますか? 

    (女性・年齢不明)

     

     

    ヒメロスを陰部以外の皮膚の薄い所へ塗った場合も、有効成分の女性ホルモンが皮膚から吸収されて血中濃度を上昇させる可能性はありますが、一般的には陰部(ヒメロスは膣粘膜、バストミンは外陰部)に塗布した場合の吸収が最も良好なので、陰部に塗るのが最も効果的と考えております。

    また、ヒメロスの基剤には陰部へ塗布することを前提に白糖を用いているため、塗布部がベトつきます。陰部以外の一般的な部位に塗りますと、砂糖を含む飲料が皮膚についた時と同様に不快感を与えてしまう懸念がありますので、お勧め出来ません。

    なお、陰部以外の部位にも不快感なく塗れるようにした、クリーム剤の「バストミン」もございますので、宜しければ併せてご検討くださいませ。





    バストミンのほうが、他の部位に塗るのに適しているんですね?
    バストミンなら、全身どこでもかまわないのでしょうか? それとも腕の内側とか皮膚の薄いところが吸収が良いから?やはりいいのでしょうか? 具体的にあれば知りたいのですが?

    この薬品は即効性はありますか?それとも1カ月2カ月かけてゆっくり更年期緒症状が改善してくるのを実感できるような感じでしょうか? (女性・年齢不明)

     

     

    ◆ 塗布部位について

    ご指摘の通り、膣粘膜以外の場所へ塗る場合は、ヒメロスよりもバストミンの方が適しています。
    バストミンでの塗布部位は、腕や脚、腰でも構いませんが、先ほど記しました通り、バストミンでも外陰部に塗るのが最も効果的と考えております。特に陰部の症状が気になる場合は局所投与として効果的です。

    ◆ 塗布部位の注意事項について

    バストミンではこれまで経験しておりませんが、同じ基剤成分を用いた他剤では1万4千本余の出荷に1件の頻度で、お肌に合わず発赤などアレルギー症状とみられる事例を経験しております。

    つきましては、万全を期すため目立たない場所に塗布していただく事もご配慮いただけましたら幸いに存じます。

    なお、他剤での検討結果では、顎下(首の前面から襟元まで)の部分が陰部に最も近い良好な吸収となりますが、上記の経緯を踏まえ万全を期すため、女性にはお勧めしておりません。何卒ご了承くださいませ。

    ◆ 即効性について

    主訴や重症度、背景要因や成分に対する反応に個人差がありますので、いちがいに申し上げられません。恐れ入りますが、先ずは本剤1本で、ひと月に2週間ずつ、2ヶ月お試しいただいて、ご判断いただけますでしょうか。

    もし改善傾向であれば、最長で1年まで継続していただき、その間に軽快されましたら休薬し、再発したら再度お使いいただく、という方法をお勧めしております。

    なお、医師の学会発表によりますと、週に1~3回、チューブから1cmずつ外陰部に塗布した患者23例(平均56.4歳、46~62歳)について、平均3.15本(最少2本~最大8本)、バストミンをご使用いただき、全ての症例で陰部における主訴の改善を認め、明らかな副作用は無かったという報告がございます。

     





    ヒメロス製品取扱施設は、こちらのリンク先(弊社製品取扱施設情報)をご参照くださいませ。

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    (さらに…)

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  • 妻にヒメロスを試しても良いか?

    2012年06月02日

    私の妻が現在40歳ですが、十年位、冷感症?不感症?で私が困っています。
    結婚前は感じていましたが、十年位、マグロな感じで、子作りのタイミングも逃した感じがします。せめて昔のような性生活をと思いますが、女性ホルモン塗り薬など試してみたいと思いますが、更年期とは違うので、いかがな物かと思います。ヒメロスなど試してみても良いのでしょうか?

    (男性・35~44才)

     






    ヒメロスには、ご指摘のように不感症(性的刺激に反応できない身体症状)や冷感症(性欲が生じない精神症状、身体の一部に冷えを感じる身体症状)の効能が認められておりますが、本剤は女性ホルモンの分泌不足を補いますので、これらの症状が女性ホルモンの不足によるものであれば効果が期待できます。

    典型的なケースは、女性ホルモンの不足にともなう陰部の乾燥や濡れ不足であり、あるいは更年期障害の様々な不定愁訴や閉経後の精神的・身体的症状としての冷感症に効果が期待できます。

    奥様の場合は10年位前とのことから、30歳頃からの状況と存じますが、過度なストレスや極端なダイエットで早期閉経に陥る状況でない限り、一般的には加齢に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の分泌不足になることは考えにくく、また、更年期から閉経に向けた生理不順が特になく、生理周期も以前と変わらない状態であれば、通常は女性ホルモンの不足は考えにくいと思われます。

    したがいまして、ヒメロスのご使用で塗布時の熱感(基剤に配合した白糖の触感)にともなう演出効果は期待できますが、本来の薬効である女性ホルモンの補充効果は期待できそうにありません。

    もし挙児をご希望でしたら、経緯と状況から対応を急ぐ必要があるかと存じますので、先ずは専門医のカウンセリングを受けて、ご夫婦で状況に向き合うことをお勧め申し上げます。

    カウンセリングにつきましては、日本性科学会窓口がございます。婦人科・精神科・泌尿器科など、国内で性機能や不妊、性に関する様々な問題のカウンセリングに携わる経験豊富な医師による学会で、特に性に関する問題とカウンセリングに軸足を置いています。

    日本性科学会HP

    日本性科学会・カウンセリング室

    大変、切実なご事情と存じますが、弊社製品に関わらず出来る限りお調べしてご案内致したく存じますので、ご不明な点などございましたら、お気軽にメールをお送り下さいませ。

     

    追伸:
    H.24年6月2日・17:43に戴いたお問い合い合わせにご返信致しましたところ送信エラーしてお届け出来ません。つきましては、こちらでご回答申し上げますので、何卒ご了承下さいませ。

     





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