大東製薬工業株式会社

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前立腺癌の治療中、「ガラナポーン」と「トノス」は使えるか?

2011年06月18日

前立腺癌の治療で放射線を受けています。早漏で性行為の自信がありません。
そこで、ガラナポーントノスを使用したいのですが、影響はありますか。
(男性・45~54才)

 






拝復 この度は切実なご事情について弊社製品をご検討いただき誠に有難うございます。

ご記入いただいたメールアドレスにご返信致しましたが、エラーしてご返信が出来ません。そのため、こちらにご質問の一部を抜粋のうえ、ご返信に代えてご案内申し上げます。何卒ご了承のほど御願い申し上げます。

結論から申しますと、次の通りでございます。

  1. ガラナポーン」(ヨヒンビン製剤)は、前立腺癌への影響に関する報告が無く、長年の実績も踏まえますと影響は無いと思われます。
    しかしながら、その前に、早漏に対する効果が期待できません。
    本剤は心因性EDや、射精障害(精液が尿道口から射出しないで、膀胱へ逆流したり、腟内で射精できない場合など)の場合に効果が期待できます。
  2. トノス」は男性ホルモンテストステロン)を配合しているため、前立腺癌を進行させるリスクがあることから既往の場合は禁忌としており、お勧め出来ません。

弊社製品をご期待いただいたにもかかわらず、お役に立てず誠に申し訳ございません。

なお、性機能外来の特殊外来を開設している泌尿器科医の中には、早漏の治療に「SSRI」と呼ばれる抗うつ剤や、医療用のキシロカイン・ゼリーやリドカイン・ゼリーを使用する場合がございます。

ただし、このような使用方法は本来、承認された用法でなく、適応外使用を敬遠する医師にはご対応いただけない懸念があります。さらに、SSRIにつきましては暴力的な異常行動など有害事象の指摘があることから、臨床応用に消極的な立場をとる医師が多い状況かと存じますが、いずれにせよ泌尿器科医へ率直にご相談なさるのが最善かと存じます。

前立腺癌の治癒と、今後のご活躍、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。