大東製薬工業株式会社

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Q. ピルとヒメロスの同時使用について

2006年05月08日

ピルとヒメロスの同時使用においての、副作用と妊娠の確率が心配です。ピルを約7年飲んでいて、副作用として子宮内膜が薄くなり、無月経あり。その後、生理予定日ぐらいに少量の出血あり。(30歳・女性)

 


 

ピルとヒメロスは、決して併用しないで下さい。

 

データはございませんが、両者の成分と作用機序を考慮しますと、ピルとヒメロス(及び性ホルモン製剤全般)の併用は、避妊率への影響もさることながら卵胞ホルモンの過剰投与にともなう子宮がんや乳がんの発症率を高めたり、血栓症の発症率を高める可能性が心配されますので、決して併用しないようにお願い致します。

 

一般に、ピルは黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)成
分の合剤で、黄体ホルモンの作用で排卵しないようにしながら、卵胞ホルモンの相互作用で微妙にバランスさせているものですが、この上さらに「ヒメロス」ま
たは類似の卵胞ホルモン製剤で卵胞ホルモンを投与すれば、ピルのねらいが崩れて避妊効果を保証できなくなるばかりでなく、卵胞ホルモンの過剰投与にともな
う副作用が心配です。

 

やはりピルを処方していただいている医師にご相談いただくことを強くお勧め致したく存じます。

次の考え方について、ご相談してみてはいかがでしょうか。

  1. ●ピルのご使用をしばらく中止して他の避妊方法を選択し、子宮内膜や無月経が回復してからピルを再開する。
  2. ●国内で承認されている低用量ピルの中には、現在ご使用中のピルよりも子宮内膜活性指数の高い品目があるかと存じますので、その他のメリット、デメリットと併せて広く客観的に選択肢を示していただき、ピルを変更する。
  3. ●以上より、先ずは現在のピルを中止して体調の回復を待ち、その後、改めて他のピルを選択して様子を見る。