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よくあるご質問

男性更年期と男性ホルモン(テストステロン)にかんする、よくある質問とその回答をご紹介します。

テストステロンは体のどこで作られて、どのように分泌していますか?

男性の場合、約95%が睾丸(精巣)の中で、残る5%が副腎で作られ、分泌されていると言われています。 20~30歳代の成人男性が精巣で1日に分泌するテストステロンは、7mg前後と言われています。 テストステロンの原料はコレステロールで、体内で複雑な過程を経てテストステロンに生合成されています。テストステロンの分泌のコントロールは、脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン(LH)と、視床下部から分泌される黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)とのバランスで成り立っています。
血中に分泌されたテストステロンは大部分が肝臓で代謝されて11~90分で約半分になり、尿中へ排出されますが、少量はエストロゲン(女性ホルモン)に変換されます。健康な男性にも、少量ながら女性ホルモンが分泌されているのです。

テストステロンは「はげ」の原因になりますか?

お酒に強い人、弱い人、全く飲めない人がいるように、テストステロンと「はげ」の関係も人によって異なると考えられます。
テストステロンは、体内の各部にある「5α還元酵素」の作用によりDHT(ジヒドロテストステロン)になりますが、頭髪のつけね(毛乳頭)にある、この酵素のはたらきでDHTが育毛を抑えてしまうため、この部位に5α還元酵素が多い人は、テストステロンが多いほどはげになりやすいのです。
お酒が肝臓にある酵素で分解されるため「人によりお酒の強さが異なる」のと同じように、毛乳頭にある5α還元酵素の多少も人により違うと考えられるのです。
DHTはテストステロンの10~30倍も活性が強いと言われる男性ホルモンの一種で、脱毛や前立腺肥大などを引き起こす「悪玉」男性ホルモンと言えそうですが、近年登場した5α還元酵素のはたらきを抑えるフィナステリドは、先述の機序を踏まえDHTの産生を抑えることが期待されます。

女性にもテストステロンが分泌されているのですか?

血中テストステロンで比べると、男性の5~10%ですが、女性も副腎や卵巣でテストステロンを分泌しています。
女性も、男性ほどでなくても骨格や筋肉の発達がありますし、人によっては男性的な思考をしたり、ホルモン・バランスの状態により男性的な性衝動に駆られる時があると思います。性ホルモンのバランスにともなう影響を科学的に解明して表現することは極めて困難なテーマですが、一因としてテストステロンが関係しているのかも知れません。

詳しくは、弊社HPのこちらも併せてご一読いただければと存じます。

男性ホルモンを使用すると副作用としてどんなことが考えられますか?たとえば毛深くなるとかはありませんか?

先ず、元もと分泌していた健常者の正常範囲内で天然型のテストステロンを補充すれば副作用は考えにくいものと存じます。 ただし、例えば元もと分泌が少なくて体毛が薄かった人であれば、正常範囲内の男性ホルモンの補充でも体毛が濃くなる場合は考えられます。ここで、頭髪と体毛は切り離してご理解いただきたく存じます。 一方、正常レベルを長期間にわたり大幅に超えるような男性ホルモンの投与においては、多血症などの副作用が指摘されています。ドーピングで問題となった、アナボリック・ステロイドの過剰投与が危険であること は言うまでなく、長期的に正常範囲の数十倍というレベルになることで、心疾患の問題が指摘されています。

なお、男性ホルモンの投与が前立腺腫瘍や睡眠時無呼吸症候群を発症させる事はありませんが、既にこれらに罹患している人は、男性ホルモンが症状を進行させる指摘があるため、男性ホルモン剤の使用は一般的に禁忌となっており、止むを得ず使用する場合は医師の管理下でメリットとリスクのバランスを考慮しながら慎重に使われています。

余談ながら記しますと、近年の研究では前立腺疾患や心血管疾患、メタボリック・シンドロームにともなう高血圧や2型糖尿病などの生活習慣病は、テストステロンの分泌レベルが低いことがリスク要因であることを示唆する報告が出ており、テストステロンの分泌レベルが低すぎないように健常なレベルを維持するための生活習慣が、これらの疾患を予防する上で重要と考えられています。

前立腺炎の場合、グローミンの使用は難しいですか?

前立腺炎に対する禁忌の情報は今のところありませんが、当面は使用しないで前立腺炎の治療に注力し、治ってからご使用を検討されてはいかがでしょうか。先ずは主治医(泌尿器科医)へご相談いただくことをお勧め申し上げます。
また、不測の事情で尿道口から入るわずかな刺激により、結果的に炎症を悪化させてしまう恐れが考えられます。この場合、例えばパートナー側が持つ雑菌等の影響など、性行為の過程で考えられる様々な原因が考慮され、原因を特定できなくなります。このような不測のトラブルを回避する意味からも、先ずは前立腺炎が完治するまで弊社製品を使わず、禁欲していただくのが無難と存じます。

男性不妊(無精子症)で苦しんでいます。少しでも役に立つのなら購入したいのですが。

切実なご事情と察せられ心が痛みますが、お客様の症状に対して弊社製品をはじめ男性ホルモン剤を自己判断で使用することはお勧めしません。主治医の先生とよくご相談なさることを強くお勧め致します。また、主治医の診断や治療戦略が十分に納得できない場合は、他の専門医にセカンド・オピニオンを求めてみてはいかがでしょうか。

と申しますのも、先ず無精子症は「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」に二大別されるようで、前者の場合は精子の輸送路となる部分の物理的な閉塞が原因ですから、手術で閉塞部を開通させるという治療法になります。そのため、この場合はテストステロンの補充に合理性がなく、効果が期待できないと思われます。

一方、後者(非閉塞性無精子症)は精巣が何らかの原因で十分に機能しておらず、その結果として精子がうまく作られない場合のようです。このような場合の治療法の一つに、例えば下垂体・視床下部の障害によるものと特定できれば、ホルモン補充療法の効果が期待できるようですが、とうてい自己判断で原因をつきとめられる問題ではありません。また、精巣内のわずかに作られた精子を採取して体外受精を行う場合もあるようです。どのような治療法にするかは、内分泌検査をはじめとする様々な検査結果を踏まえ、専門医が総合的に判断しながら、お客様と話し合う事になるかと存じます。

いずれにせよ、これらの診断と処置は専門医の慎重な判断と高度な管理が必要ですから、自己判断でホルモン剤を使用すべきではありません。お客様の自己判断で弊社製品をはじめとする男性ホルモン剤を使用しますと、内分泌検査の結果が本来の状況を反映しないため正確な診断が出来なくなり、自ずと適切な処置が出来なくなる恐れがございます。自己完結したいお気持ちもあろうかと存じますが、非常に高度な医療技術を要する問題ですから、どうかご了解くださいませ。

一日も早く無事に挙児を得られますよう、ご家族皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

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