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Category:テストステロンと心血管

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    カテゴリマーク加齢とQOLの低下・
    生活習慣病

    加齢とQOLの低下・生活習慣病

    若年男性のEDのリスク因子

    2018年05月15日


    <目的>
    既存の危険因子がない40歳以下の若年男性における勃起不全の病因の解明を試みた。

    <結果>
    ・正常対照群に比して勃起不全患者は頸動脈内膜中膜厚、空腹時血糖およびインスリンHOMA指数が高く、FMDおよびTレベルが低かった(P < 0.05)。しかし、これらの値は全て正常範囲内であった。

    ・多重ロジスティック回帰分析の結果、勃起不全の有意な予測因子として、頸動脈内膜中膜厚、FMD、インスリンレベルおよびHOMA指数を確認した。

    ・FMD<10.65%の若年男性は勃起不全の保有する傾向が11.645倍高く、勃起不全保有のリスクは頸動脈内膜中膜厚>0.623 mmの男性4.16倍、HOMA指数>1.614の男性5.993倍高かった。

    <結論>
    一般的な臨床スクリーニングが正常の若年男性において、頸動脈内膜中膜厚およびHOMA指数の上昇翔およびFMDの低下は高い勃起不全発症率と関連していた。
    勃起不全は一般的な心血管の危険因子が見いだされる前に現れ、潜在的心血管疾患の最も早い臨床的徴候と考えられる。


    Asian J Androl. 2018 Feb 9. doi: 10.4103/aja.aja_73_17.

    Erectile dysfunction is associated with subclinical carotid vascular disease in young men lacking widely-known risk factors.(原著フリー

    Yao FJ, Zhang YD, Wan Z, Li W, Lin H, Deng CH, Zhang Y Department of Ultrasound, First Affiliated Hospital, Sun Yat-sen University, Guangzhou 510080, China

     

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    カテゴリマーク男性ホルモン
    (アンドロゲン・テストステロン)

    男性ホルモン(アンドロゲン・ テストステロン)

    テストステロンと心血管系の関連性に関する機序の研究成果

    2018年05月14日


    • テストステロン(T)欠乏は心血管疾患(CVD)の男性で一般的であり、無作為プラセボ比較試験(RCT)は慢性安定性狭心症患者の労作性心虚血、慢性心不全(CHF)患者の運動耐容能、運動時最大酸素消費量(VO2max)および筋力、Q-T間隔の短縮および幾つかの心血管リスク因子の改善に対するTの有用性を報告している。
    • T欠乏は有害なCVリスクプロフィルおよび死亡と関連している。
    • 臨床的および科学的研究はRCTの結果を支持し、それを説明する機序的エビデンスを提供している。
    • Tは冠動脈循環および肺血管を含む他の血管床における急速な動脈拡張作用を有し、全身の末梢血管抵抗を下げる可能性がある。
    • Tは直接的な非ゲノム的機序によりCaチャネルのブロック(L-Caチャネル)を介して血管反応性に対する作用を媒介し、Kチャネルの開口を刺激する事をエビデンスは示している。
    • Tはまた超高速Kチャネル電流を刺激する事により心筋細胞の脱分極を刺激する。
    • TはCHF患者の心拍出量、運動耐容能、VO2maxおよび迷走神経を介した動脈圧受容器心臓反射感受性を改善する。
    • 心機能に対するTの有用性とは別に、T補充は骨格筋糖代謝を増やし、筋力を高める。運動耐容能の改善に寄与する因子が糖代謝および筋力の完全に関わっている可能性がある。
    • Tは体組成、ゲノムおよび非ゲノム的な作用の両者による糖利用および脂質代謝の改善によりインスリン抵抗性及び高脂血症を含むメタボリックなCVリスク因子を改善する。それには糖取り込みおよびインスリン受容体の発現、グルコース・トランスポーターおよびキー代謝経路の調整蛋白の発現が関わっている。
    • HDL-Cに対する作用はスタディにより、下降、上昇あるいは変化しないと異なっている。
    • T補充はCVD男性患者において血清催炎症サイトカインレベルを抑制し、抗炎症および抗動脈硬化作用を有するIL-10の産生を刺激すると思われる。CRPに対する影響は観察されていない。
    • 凝固因子に対する有害作用は認められていない。
    • Tが頸動脈内膜中膜厚あるいは冠動脈Ca沈着のような動脈硬化の代理マーカーを改善するあるいは悪化するという有意なエビデンスをRCTは明確に示していない。
    • 動脈硬化の予防あるいは改善に関するTの影響はスタチン療法で認められると同様に数年を経過して現れると思われ、TのRCTで使用されている数カ月では生じないと思われる。
    • 長期的な疫学的研究からの重要なエビデンスは、T欠乏男性の臨床試験において示された主要心血管イベント(MACE)および死亡の減少といった防御作用を支持している。
    • 正常健康レベルにTを補充したRCTはMACEに関して有意な有用性あるいは有害作用を報告していない。また最近のメタ解析も同様である。

     

    Asian J Androl. 2018 Mar-Apr;20(2):120-130. doi: 10.4103/aja.aja_6_18.

    Randomized controlled trials – mechanistic studies of testosterone and the cardiovascular system. (原著フリー

    Jones TH, Kelly DM
    Robert Hague Centre for Diabetes and Endocrinology, Barnsley Hospital NHS Foundation Trust, Barnsley, UK.

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    カテゴリマーク男性ホルモン
    (アンドロゲン・テストステロン)

    男性ホルモン(アンドロゲン・ テストステロン)

    中高年男性における冠動脈疾患重症度のマーカーとしてのテストステロン

    2017年02月01日


    <目的>
    歴史的に、高レベルの血清テストステロン(以下、T)は心血管系に有害であると推定されてきた。近20年間の研究は低Tが脂質異常および糖尿病を含む心血管疾患のリスク因子の発現を増加する事を示している。
    そこで、血清Tレベルと冠動脈疾患(CAD)の冠動脈造影による重度との間の関係について断面調査研究を行った。

    <方法>
    症状よりCADが疑われ冠動脈造影(CAG)のため入院した年齢40~60歳の男性の連続症例を対象とした。対象とした92例中32例がCAG上正常な冠動脈であり、60例が CADであった。CADの重度はGensini 冠動脈スコアにより決定した。また、内皮機能の指標である上腕動脈血流依存血管拡張(BAFMD)を測定した。

    <結果>
    ・CAD群は正常群と比較して、総テストステロン(以下、TT)(363±147.1 vs 532.09±150.5ng/dl, p<0.001), フリー・テストステロン(以下、FT) (7.1215±3.012 vs 10.4419±2.75ng/dl, p<0.001)およびバイオアベイラブルT(166.17±64.810 vs 247.94±62.504ng/dl, p<0.001) が有意に低かった。

    ・CADの伝統的リスク因子で調整した重回帰分析の結果、低Tは重度CADの独立した予測因子であった(β=-0.007, p<0.001)。

    ・TT、FTおよびバイオアベイラブルTはBAFMD %.と正相関した。

    【原著】
    Indian Heart J. 2016 Dec;68 Suppl 3:S16-S20. doi: 10.1016/j.ihj.2016.07.002. Epub 2016 Aug 8.
    Testosterone as a marker of coronary artery disease severity in middle aged males.
    Gururani K, Jose J, George PV

    【弊社コメント】
    テストステロンは漠然と心臓に良くないというイメージが信じられて来ました。 往年のドーピング問題にともなうアナボリック・ステロイドの過剰投与にともなうイメージがついて回りますが、実際は皮肉なことにテストステロンの分泌レベルが低すぎると冠動脈疾患のリスクが高いという結果のようです。 要は、テストステロンのレベルが多過ぎても、少な過ぎてもリスクがあるわけで、正常域を維持するように、加齢やストレスにともなう分泌の衰えを多過ぎない程度に補充するのが最も安全で合理的だと考えます。(福)

     

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  • テストステロン療法を受けている高齢男性の心筋梗塞リスク

    2014年07月18日


    ■ 目的
    心血管系に対するテストステロン補充療法の影響に関する最近の研究には異論がある。 テストステロンの筋注を受けている高齢男性集団における心筋梗塞リスクを調査した。

    ■ 方法
    メディケアの被保険者の5%のサンプルを用い、1997年1月から2005年12月31日の間に最低1回のテストステロン注射を受けた6,355例を同定した。  この集団を心筋梗塞予測スコアをベースにして19,065例のテストステロン非使用者と1:3でマッチさせた。 2005年12月31日またはメディケアの保険の喪失、健康維持機構への登録、心筋梗塞の経験あるいは死亡まで調査した。

    ■ 結果

    • 身体的および臨床的特性で調整したコックス回帰分析においてテストステロン療法使用者は心筋梗塞のリスク上昇と関連していなかった (HR = 0.84; 95% CI = 0.69-1.02)。
    • テストステロン療法の使用と心筋梗塞リスクの四分位群の間の関係に差異が認められた(P = 0.023)。
    • 心筋梗塞予知リスクの最高四分位群においてテストステロン療法は心筋梗塞リスクの低下と関連していたが(HR = 0.69; 95% CI =
      0.53-0.92)、第一群 (HR = 1.20; 95% CI = 0.88-1.67), 第二群 (HR = 0.94; 95% CI =
      0.69-1.30), および第三群 (HR = 0.78; 95% CI = 0.59-1.01)においては差異がなかった。

    ■ 結論
    テストステロンの筋注療法を受けた高齢男性は心筋梗塞リスクの上昇を発現しなかった。 高い心筋梗塞リスクを有する男性においてテストステロン使用は心筋梗塞に対して軽度に防御的に働いていた。

    ■ 原著
    Ann Pharmacother. 2014 Jul 2. pii: 1060028014539918.
    Risk of Myocardial Infarction in Older Men Receiving Testosterone Therapy.
    Baillargeon J, Urban RJ, Kuo YF, Ottenbacher KJ, Raji MA, Du F, Lin YL, Goodwin JS
    University of Texas Medical Branch, Galveston, TX, USA

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  • 2D:4Dおよびメタボリック・シンドローム指標および心血管疾患因子との関係

    2014年07月09日


    ■ 目的
    2D:4Dはアスリートの能力、生殖の成功、癌および心血管疾患(CVD)のリスクといった幾つかの特質とリンクしている。 メタボリック・シンドロームは幾つかの心血管疾患リスク因子に含まれる。
    ウェスト周囲径(WC)、 頸部周囲径(NC)、 BMIおよびウェスト-身長比(WHtR)はMSの評価に重要な要素である。 ナイジェリアのイリオンに居住する成人における2D:4DおよびMS指標およびCVD因子との関係を調査した。

    ■ 方法
    多段階の層別サンプリングによる断面調査を行った。 異なった地域に住む住民の家庭を訪問し、指の長さおよび身体的パラメータを計測した。対象となったのは年齢18~44歳の801例の健康成人(男性56%)で、現在のエリアに3年以上居住している。

    ■ 結果

    • 男性は女性よりも有意に低い2D:4Dを示した(unpaired t-test; t [699] = 11.49, P = 0.001)。
    • メタボリック・シンドロームのマーカーと2D:4Dに有意な正相関が認められた。
    • HtR は男性および女性において高い相関性(r = 0.461, P ≤ 0.001およびr = 0.408, P ≤ 0.001)がBMI、NCおよびWCよりも認められた。
    • この研究で認められた全ての正相関は男性および右手で高かった。

    ■ 結論
    2D:4Dは性的2形性(雌雄二形)を示し、右手の2D:4Dはメタボリック・シンドロームの良好な予測因子であった。 イリオン(ナイジェリア)において、2D:4Dはメタボリック・シンドロームおよび心血管疾患リスク因子の代理マーカーとなる。

    ■ 原著
    J Res Med Sci. 2014 Mar;19(3):234-9.
    Sexual dimorphism in ratio of second and fourth digits and its relationship with metabolic syndrome indices and cardiovascular risk factors.
    Oyeyemi BF, Iyiola OA, Oyeyemi AW, Oricha KA, Anifowoshe AT, Alamukii NA

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  • テストステロンの心血管系に及ぼす有用性とリスク

    2014年06月30日


    ■ 要約
    テストステロンの欠乏は心血管疾患(CVD)を有する男性において高率に認められ、死亡率の上昇と関連している。低テストステロンはインスリン抵抗性、糖尿病、脂質異常、内臓肥満および内皮機能異常等の心血管リスク因子に対し悪影響をもたらす。

    男性という性は早期のCVDおよび死亡率に対するリスク因子としてよく知られている。 テストステロンの欠乏はアテローム形成の寄与因子か、あるいは単に病態のバイオマーカーに過ぎないか否かという疑問が挙がっている。

    動物実験および in vitro での研究結果はアテローム形成に関する機序がテストステロンによって抑制的に調整されている事を示している。

    疫学的研究は中等度~正常上限内の内因性テストステロン・レベルの男性は低テストステロンおよび高テストステロンの男性に比して心血管イベントが減少していた事を示した。

    性腺機能低下男性に対する正常レベルのテストステロン補充は心臓虚血、機能的運動容量等の幾つかの心血管リスク因子に対し有用効果を示し、死亡率を改善した。

    しかし、未治療あるいは高用量のテストステロンの研究では心血管関連イベントのリスク上昇と関連していた。

    それゆえ、臨床的モニターおよびテストステロン用量の適正化が非常に重要である。

    ■ 原著
    Front Horm Res. 2014;43:1-20. Epub 2014 Jun 10.
    Testosterone and cardiovascular risk in men.
    Kelly DM, Jones TH.

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  • テストステロン療法と血栓形成および心血管イベント

    2014年06月24日


    ■ 要旨
    テストステロン療法(TT)の開始と血栓(~4.5months)および心血管(CVD)イベント(~3months)の発症までの期間は類似しており、病態生理学的に同様の基盤があると推定される。
    我々は男性38例および女性4例においてテストステロン療法開始5カ月後(中央値)に発症した血栓イベントを報告した。 このうち27例は深部静脈血栓-肺塞栓症、12例は骨壊死、1例は中心網脈血栓症、1例は一過性黒内障および1例は脊椎梗塞を呈した。
    テストステロン療法を続行した8例の男性において、適正な抗凝固療法にも拘らず2回目の血栓イベントを発症し、うち3例では3回目の血栓イベントを発症した。
    これら42例中40例は血栓形成素因-線溶系低下の測定がなされ、39例はテストステロン療法開始前に診断がなされていなかった。
    テストステロン療法を開始する前、特に血栓イベントの病歴のある男性では最低限、第5因子ライデンおよびプロスロンビン変異、第8および11因子およびホモステインを測定する事を提案する。
    血栓症の病歴あるいは遺伝性の血栓形成傾向の全患者に対してテストステロン療法のスクリーニングがなされるべきか否かに関して焦点を当てたプロスペクチブなデータが必要である。
    テストステロン療法および全原因および心血管死亡および死亡率および血栓症についての疑問を解決するため、WHI研究のような長期的、前向きの無作為盲検化試験が必要とされる。
    前向きのプラセボー比較のテストステロン療法の結果が出るまで、テストステロン療法は厳密にアンドロゲン欠乏症が確認された男性に制限されるべきである。

    ■ 原著
    Metabolism. 2014 May 15. pii: S0026-0495(14)00145-0.
    Testosterone therapy, thrombosis, thrombophilia, cardiovascular events.
    Glueck CJ, Wang P

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  • テストステロン補充療法はLOH男性の血中内皮前駆細胞数を増加する

    2013年05月16日


    【 目 的 】
    血管内皮前駆細胞(EPCs)は骨髄由来細胞より生まれ、内皮の再生に必要である。低EPCは内皮機能障害の独立した予測因子であり心血管イベントにつながる。
    最近の知見では、他のリスク因子のない性腺機能低下症状のある患者の血中前駆細胞(PCs)およびEPCsは少なく、EPCsの増殖および分化におけるテストステロンの役割が示されている。
    テストステロン補充療法(TRT)がLOHの男性において血中EPC数を増加するか否かを検討した。

    【 方 法 】
    対象は性腺機能低下症状を有する46例の男性(年齢40~73歳、平均58.3歳)および血中総テストステロン(TT) が350 ng/dL以下の男性29例である。経皮テストステロゲル(Androgel; 1% testosterone at 5 g/day)を12カ月間投与した。
    血中EPC数(単球10万当たり)はフローサイトメトリーにより計算した。

    【 結 果 】

    •  TRT前において、TTと血中EPCsの間に有意な関係はなかった。
    • TRT前のEPCs数(9.5 ± 6.2)に比して、TRT施行後3カ月(16.6 ± 11.1, p = 0.027), 6 カ月(20.3 ± 15.3, p = 0.006)および12 カ月(27.2 ± 15.5, p = 0.017)のEPCs数は有意に高かった。

    【 結 論 】
    TRTは血中EPCs数を増加し、性腺機能低下男性の内皮機能に対するTRTの有用性が示された。

    【 原 著 】
    Andrology. 2013 May 8.
    Testosterone replacement therapy can increase circulating endothelial progenitor cell number in men with late onset hypogonadism.
    Liao CH, Wu YN, Lin FY, Tsai WK, Liu SP, Chiang HS.
    Division of Urology, Department of Surgery, Cardinal Tien Hospital and School of Medicine, Fu Jen Catholic University, Taipei, Taiwan

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