アンチ・エイジング(男性): 2007年4月アーカイブ

【目的】
多くの研究が治療前のテストステロン・レベルと臨床病期あるいは組織学的グレードとの関連性を示しているが、治療前のテストステロン・レベルの臨床的意義については異論が多い。
そこで、前立腺癌の臨床病期および組織学的グレードと治療前のテストステロン・レベルの関連について検討を行った。

 

【方法】
1982~2002年の間に治療前のテストステロン・レベルの記録がある2,914例について解析した。血清テストステロンはRIA法にて測定された。

 

【結果】

  • 臨床病期の悪化に伴い、テストステロンレベルが低下する傾向が認められた。
  • また、組織学的グレードの悪化に伴っても、テストステロンレベルが低下する傾向が認められた。
  • 未分化型腺癌を有する患者は他の患者よりテストステロンレベルが有意に低かった(versus well; p<0.01, moderately; p<0.01)。

 

【結論】
前立腺の未分化型腺癌と新たに診断された患者のテストステロン・レベルは他の患者より低かった。

 

【原著】
Pretreatment total testosterone levels in patients with prostate cancer in the past two decades in Japan.
Sekine Y, Cancer Detect Prev. 2007 Apr 5
Department of Urology, Gunma University Graduate School of Medicine, Japan.

 

【弊社コメント】
2,914例という日本の研究としては多数例の解析である事が注目されます。
海外での分析ではよく言われている事ですが、日本人においてもテストステロンの高値が前立腺癌の発現とは関連していないという結果になっています。(野)
むしろ、テストステロンが低くならないように維持するような生活習慣(バランスの良い食生活、規則正しい生活、適度な運動の継続)を通じて、加齢に伴うテストステロンの分泌減少前立腺癌の発症を予防できるのかも知れません。(福)

このアーカイブについて

このページには、2007年4月以降に書かれたブログ記事のうちアンチ・エイジング(男性)カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブはアンチ・エイジング(男性): 2007年3月です。

次のアーカイブはアンチ・エイジング(男性): 2007年8月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。