アンチ・エイジング(男性): 2006年7月アーカイブ

【目的】
高齢男性におけるライフスタイルと血清テストステロンおよびフリーテストステロンレベルとの関連を検討する。

【方法】
対象:45~85歳の男性
ライフスタイルの評価項目:BMI、ニコチンおよびアルコール摂取量、ストレスレベル、身体的および社会的活動性、睡眠の質
測定項目:血清テストステロン(T)およびフリーテストステロン(fT)、LH、FSH、DHEA-S、E2、SHBG

【結果】
症例数は375例、平均年齢59.9歳(9.2+/-SD)、そのうち25.4%および27.4%が低ゴナドトロピン性のTおよびfTレベルであった。
ニコチン摂取量(喫煙者で高値:p<0.01)、BMI(ネガティブな関係:p<0.01)および年齢(ネガティブな関係:p<0.01)とTおよびfTの血清レベルとの間に有意な関係を認めた。
身体的および社会的活動性、ニコチンおよびアルコール摂取量、ストレスレベルおよび睡眠の質と血清アンドロゲンレベルとの間には有意な関係を認めなかった。

【結論】
年齢、BMIおよび喫煙とTおよびfTの血清レベルとの間に関連性を認めたが、各種のライフスタイルと血清アンドロゲンレベルとの間には有意な関係を認めなかった。

【原著】
Relationship between testosterone serum levels and lifestyle in aging men. Aging Male. 2005 Sep-Dec;8(3):190-3.

【引用】Doctor's Guide


【担当者コメント】
対象の中に更年期症状を示す例があったかどうか、対象の選択方法と合わせて問題と思われます。喫煙者では逆にTおよびfTの血清レベルが高くなっているが、喫煙の影響かあるいは喫煙という行為をする人々は特別なのか、分かりません。また、一部矛盾するところもあり、詳細は原著の確認を要します。(野)

【目的】
高齢者の血清テストステロン、肥満及びメタボリックシンドロームの関係を調査した。

【方法】
2つの脂質治療試験に参加している、平均年齢52歳の男性864例について、ベースラインの血清テストステロン、脂質、血糖および身体計測調査を行った。いずれの試験もLDLコレステロール 130 ~ 160 mg/dl、トリグリセリド 350 mg/dl または以下の男性である。

【結果】
・メタボリックシンドロームの有無に関わらず、テストステロンはBMIの上昇と共に減少した(p <0.0001)。

・メタボリックシンドロームを有する肥満および強度肥満男性のテストステロンは約150 及び 300ng/dlで、メタボリックシンドロームのないやせた高齢男性より低かった。

・糖尿病あるいは空腹時血糖 110mg/dl以上、BMI 30kg/m② 以上、トリグリセリド 150mg/dl 以上が低テストステロン症と関連していた。

【結論】
肥満およびメタボリックシンドロームを有する高齢男性の血清テストステロンは高齢の健康男性に比して有意に減少している。この結果はEDと肥満との関係がホルモンと関連している事を示すものである。

【原著】
The Age Related Decrease in Testosterone is Significantly Exacerbated in Obese Men With the Metabolic Syndrome. What are the Implications for the Relatively High Incidence of Erectile Dysfunction Observed in These Men?
Kaplan SA, J Urol. 2006 Oct;176(4):1524-8.


【弊社コメント】
肥満→メタボリックシンドローム発症→加齢と相まって低テストステロン症状に?
血清テストステロンとメタボリックシンドロームの関連が明確になってきました。(野)

BMI:大人を対象とする体格指数。Body Mass Index の略。
BMI=[体重(kg)]/[身長(m)]②  (②は二乗)

普通:19.8~24.2(日本人の標準値は男女共に22)
肥満:25.0以上

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