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【 目的 】
 男性は加齢とともに虚弱性が上がり、テストステロンは減少する。テストステロンはこの症状発現リスク因子と思われる。テストステロン・レベルが虚弱性と 関連しているか否かを調査した。

【 方法 】
 デザインは前向きのコホート研究。2001年から2004年の間に、70-88歳の地域住民男性3616例について虚弱性の測定を行った。
2008-2009年に67歳から93歳の1586例について虚弱性の再測定を行った。
虚弱性はFRAIL scaleにて測定した。これは5つのドメイン、疲労、一続きの階段の昇りの困難さ、100m以上の歩行の困難さ、5つ以上の病気、あるいは5%以上の体 重減少からなる。
 調査開始時にテストステロン、SHBGおよびLHを測定した。遊離テストステロンは計算により求めた。

【 結果 】
  • 開始時に15.2%(n = 548)が虚弱(3項目以上に該当)であり、フォローアップ期間中に23.0%(n = 364)に増加した。

  • 開始時、総および遊離テストステロンの1SDの減少は虚弱オッズの上昇と関連していた (各々OR = 1.23; 95% CI = 1.11-1.38, およびOR = 1.29; 95% CI = 1.15-1)。

  • 低LHは虚弱オッズの減少と関連していた(OR = 0.88; 95% CI = 0.81-0.95)。

  • 調整は年齢、BMI、喫煙、糖尿病、社会的支援および他の交落因子で行った。フォローアップでは遊離テストステロンの低下のみは虚弱を予測し た(OR = 1.22; 95% CI = 1.05-1.42)。

【 結論 】
 開始時およびフォローアップ時遊離テストステロンは虚弱性と関連していた。テストステロン療法は虚弱性の発現を防止できるか無作為試験が行われるべきで ある。

【 原著 】
J Clin Endocrinol Metab. 2010 Apr 21.

Low Free Testosterone Predicts Frailty in Older Men: The Health in Men Study.

Hyde Z, Flicker L, Almeida OP, Hankey GJ, McCaul KA, Chubb SA, Yeap BB.
Western Australian Centre for Health and Ageing, Royal Perth Hospital, Perth, Australia


【 弊社コメント 】
「遊離テストステロンの低下が虚弱を予測できる」という結果は、すなわちテストステロンの補充による虚弱防止効果を期待させますが、弊社製品の市場実績か ら確信させるものです。(福)
【 目的 】
 慢性心不全(CHF)は適正な治療にも拘わらず死亡率の高い、多く見られる疾患である。標準的治療は、CHFの特徴である代謝おおび神経ホルモンの異常の適正化である。蛋白同化作用の不足はCHF症候群の主要な成分であり、テストステロン補充療法が最近のトライアルのテーマとなっている。

【 最近の知見 】
 最近の論文では、生理学的なテストステロン補充療法により随意筋強度、非脂肪筋肉容量の適度な改善、神経筋および圧受容体反射に対する耐容性およびポジティブな効果がもたらされる事が明らかになった。長期的な効果及び安全性は研究されていない。

【 要旨 】
 テストステロン補充療法は慢性心不全患者の代謝および耐容性を改善する。広範囲な使用の前にさらに試験が必要である。
 慢性心不全患者を治療する医師はテストステロン療法を考慮するであろうが、内分泌専門医のアドバイスとサポートが必要である。

【 原著 】
Curr Opin Endocrinol Diabetes Obes. 2010 Apr 16.

Testosterone and heart failure.

Malkin CJ, Channer KS, Jones TH.
Department of Cardiology Sheffield Teaching Hospitals NHS Foundation Trust, Sheffield, UK


【 弊社コメント 】
慢性心不全の治療に対して、生理学的な範囲内でのテストステロン補充療法が有用と期待されていますが、現時点では未だ長期的な効果及び安全性が確認できていないため、慎重な対応が必要とされています。(福)
【目的】
 性機能障害患者における低テストステロン症(総テストステロン< 300 ng/dL)として定義される性腺機能低下症の検出に有用なスコア化された簡便で体系的な質問表の作成を行った。

【方法】
 最低限の項目が多項目の体系的質問表から、215例のサンプル集団における、性腺機能低下症に対する感度と特異性のROC分析により確認された。

【測定項目】
 感度と特異性は664例の患者で検証された。PSA、睾丸容積、およびその他の臨床的および心理的パラメーターとテスト・スコアの相関性が妥当性の指標として検討された。

【結果】
  • 最終的な12項目版( ANDROTEST)のROC分析
    閾値をスコア8とした時、低TT(<10.4 nmol/L)に対して感度は76%、特異性は66%、低FT (<37 pmol/L)に対しては感度71%、特異度65%であった。
    Figure1.jpgのサムネール画像





  • アンドロテストスコアとテスステロン値の関係
    スコアと総および遊離テスステロン値との間に有意な相関が認められた。

     (a)総テストステロン r=-0.336, p<0.0001 (b)遊離テストステロン r=-0.402, p<0.0001b.jpg
  • 病的な患者(例、スコア>8)は性腺機能低下関連徴候(低睾丸容積、高いうつ症状)の頻度が高かった。
    Figure3.jpg
  • 病的なスコア>8とは性腺機能低下関連徴候の関係
    スコア>8では低睾丸容積、高いうつ症状の頻度が高かった。














アンドロテスト (ANDROTEST) とは

 性腺機能低下症(性機能障害患者で総テストステロン 300ng/dL以下)のスクリーニングのための質問表。3カ月に1回以上の性交のある患者に適用できる。
 質問表は12項目からなる。質問者は正確な言葉を用い、太字で書かれた質問表で尋ねるべきである。もし必要ならば、患者の回答をはっきりさせるため、通常の字体で書かれた質問表を使用する。患者は各項目ごとに彼自身が用いる言葉で自由に回答できるようにする。
 各項目ごとに、詳細な説明に続き、患者の回答を質問者が0-3のスケールでコード化する。項目のいくつかはイエス/ノーの形式である。
 質問の順序の変更は患者の回答を変化させる可能性があり、示された質問の順序は守らなければならない。

  1. 年齢
    「何歳ですか?」と尋ねた後、訪問時の患者の年齢を累進スコアでランクする。

    0点: 40歳未満   1点: 40-49歳   2点: 50-59歳   3点: 60歳以上

  2. 性的成熟(思春期)に達したのはいつか?
    何歳であなたは性的成熟に達しましたか?
      スクールメイトと同じ時期に思春期を経験しましたか?
      スクールメイトと同じように陰毛や性器の成熟に気付きましたか?

    スクールメイトと同時期、あるいはそれ以前に性的成熟があれば、ランク0で、
    思春期が遅れていれば、同3となる。

    0点: 9-14歳(正常)   3点: 14歳以降(遅延)

  3. 下垂体疾患の病歴があるか?
    下垂体疾患の手術を受けた事がありますか?
    下垂体疾患の薬物療法を行った事がありますか?

    下垂体疾患の病歴がなければ0、病歴があれば3

    0点: いいえ   3点: はい

  4. 睾丸停留テストの診断の有無
    睾丸停留の手術を受けた事がありますか?
    睾丸停留の薬物療法を行った事がありますか?

    睾丸停留(片側でも)の病歴がなければスコアは0、病歴があれば3。

    0点: いいえ   3点: はい

  5. 性交中の出来事について
    過去3カ月間の問題点について。勃起しなかった事はどの位の頻度ですか?
    (時々は25%未満、かなり頻繁には25-49%、度々は50-74%、何時もは75%以上。)

    0点: ときどき  1点: かなり頻繁に  2点: たびたび  3点: いつも


  6. 勃起で目覚めた事はあるか?
    過去3カ月間にどれくらいの頻度でありますか?

    以前と同様の頻度で自発的夜間/早朝勃起があればランク0、
    夜間/早朝勃起はあるが以前に比べると、過去3カ月はいくらか少ない場合は1、
    少なくとも50%は少ない場合は2、
    夜間/早朝勃起がない場合は3。

    0点: はい、規則的にある。
    1点: 過去に比べると少ない。
    2点: 時々あるだけ。
    3点: ない。

  7. 過去3カ月間の自慰(マスターベーション)の頻度は?

    0点: 8回/月以上  1点: 3-7回/月  2点: 1-2回/月  3点: なし

    「なし」と回答した場合に質問8.は適用せず、質問8.に対するランクを1として、質問9.へ続く。

  8. 自慰中、どのように感じるか?
    上記の質問の後、以下のスコアでランクする。

    0点: 良い感じ(well)。
    1点: 少し罪悪感を感じる。
    2点: 大きな罪悪感を感じる。
    3点: 非常に大きな罪悪感を感じる。

  9. 過去3カ月間、セックスに対する欲求が大きくなったか、小さくなったか?
    過去に比して欲求が増加したか、減少したか?

    欲求が変わらなかったか増加した場合はランク0、減少した場合は1。

    0点: 欲求が不変または増加した。  1点: 欲求が減少した。

  10. 射精量の減少に気づいたか?
    射精量の変化に気付かなかった場合はランク0、
    僅かに減少したと感じた場合は1、
    著明に減少した場合は2、
    射精が起きなかった場合は3。

    0点: 不変  1点: わずかに減少した  2点: 著明に減少した  3点: 射精が生じない

  11. 過去3カ月間において、性交中に射精あるいはクライマックスに達するのが困難であったか?
    挿入あるいはパートナーの手あるいは口での刺激による性交中に射精することが出来ましたか?

    射精に困難さがなかった、あるいはまれなケースとしてパートナーなしで自慰によってのみ射精およびクライマックスが得られる場合は0、
    射精あるいはクライ マックスは可能であるが、大きな努力および長時間の性交が必要、あるいは性交中ではなくパートナーの存在下で自慰によってのみ可能な場合は1。

    0点: いいえ   1点: はい

  12. 体重と身長は?
    体重と身長を質問後、次の計算式によってBMIを算出し、スコアをつける。

    BMI=体重[kg]/身長の二乗[m2]

    0点: 25 kg/㎡未満
    1点: 25-29.9 kg/㎡
    2点: 30-34.9 kg/㎡
    3点: 35 kg/㎡以上



【原著】
Corona G,etal:J Sex Med. 2006 Jul;3(4):706-15.
Andrology Unit, Department of Clinical Physiopathology, University of Florence, Florence, Italy.
ANDROTEST: a structured interview for the screening of hypogonadism in patients with sexual dysfunction.




【弊社コメント】

性腺機能低下症であることを確認するためには、採血して血中のテストステロン(男性ホルモン)レベルを測定しなくてはなりませんが、採血検査の要否を問診であらかじめ判断するのに有用と思われます。

泌 尿器科の専門医であれば、テストステロン値の採血検査をためらう事はないと思われますが、むしろ専門医でない医師が患者様の主訴から性腺機能低下症を疑う 場合や、自分自身の症状から性腺機能低下症を心配している患者様が自己判断する目安として、この問診票が利用できるかも知れません。(福)
弊社のテストステロン軟膏「グローミン」は、2003年10月から聖マリアンナ医大・泌尿器科の岩本晃明教授(当時)の研究チームで臨床研究が始められ、既にいくつかの学会で発表と論文掲載がされて来ました。

グローミンの弊社HP

グローミンに関する、これまでの学術発表

このほど、泌尿器科紀要誌に投稿・掲載された、グローミンの臨床研究に関する論文に対して、代表執筆者の長野赤十字病院・第二泌尿器科部長・天野俊康先生が、泌尿器科紀要誌の稲田賞を受賞される事になりました。7月26日・17時より京都(芝蘭会館別館)で授賞式と講演会がある予定です。

また、インパクトファクター4.7を誇る、J Sex Med. 2007 Dec 18 に掲載された論文は、Pub Medで参照できます。

【目的】
 高齢男性において、性ホルモン濃度と自己評価健康度および生活満足度、神経精神症状あるいはうつ症状あるいは痴呆との関連を解析した。

【方法】
 対象は地域住民調査Lieto Studyに登録している517例の男性。性ホルモン製剤の使用あるいは前立腺癌、前立腺肥大症の治療中、あるいはBMIの測定がない男性は除外した。
 その結果466例、年齢64~97歳、平均72歳、平均BMI26.9 kg/m(2)が解析対象となった。

【結果】
・ 年齢調整後、高レベルのテストステロンあるいは遊離テストステロンは良好な自己評価健康度と関連していた。
・ 年齢およびBMIで調整後、性ホルモンレベルと自己評価健康度あるいは生活満足度あるいは、殆どの神経精神症状との間に統計学的に有意な関連は認められなかった。
・ 診断上のうつ症状は低テストステロンと関連していた。
・ 高レベルのLHおよびFSHは診断上の痴呆と関連が見られた。

【結論】
 この地域住民調査において、低テストステロンと診断上のうつ症状に関連が見られた。無症候性の性腺機能低下症は痴呆と関連していると思われる。

【原著】
Associations of sex hormone concentrations with health and life satisfaction in elderly men.
Eskelinen SI, Endocr Pract. 2007 Nov-Dec;13(7):743-9.
Department of Family Medicine, University of Turku, Turku, Finland.

 

【弊社コメント】
 テストステロンとうつ症状との関連は明らかなようですが、BMIを調整に加えると、一般的な健康度、生活満足度との関連に有意性がなくなります。(野)

 テストステロンは、決して高齢男性の健康の全てを司るものではありません。肥満度の要素が加わると、たとえテストステロンのレベルを若い頃のように高く維持できても、健康度や生活満足度が必ずしも高いとは限らないわけです。

 すなわち、健康的なライフスタイル(適度な運動・バランスの良い節度ある食生活・規則正しく健康的な生活リズム・ストレスの少ない健康的な生活環境・前向きで健全な精神状態、等々)を若い頃からずっと実践し、肥満もコントロール出来た人こそ、最良のホルモン補充(ホルモンレベルの維持)をしている、最高のアンチエイジング法の実践者なのでしょう。(福)

【目的】
冠動脈疾患(CHD)を有する男性における血管内皮機能を示し、指標とアンドロゲンレベルの関係を検討した。

【方法】
50~70歳の男性106例について、年齢、体重、血清脂質、喫煙の有無、血糖値、血圧、血管細胞接着分子(VCAM)-1、総頸動脈の壁の厚さ(IMT)を登録した。
106例中51例がCHDを有していた。遊離テストステロン(FT)と、VCAM-1およびIMTの関係を解析した。

【結果】
・ CHDとコントロールの間に年齢、血圧、喫煙の有無、血糖、HDL-C、最少拡張速度に差異はなかった。

・ 体重、総コレステロール、LDL-C、中性脂肪、VCAM-1およびIMTは、CHDにおいてコントロールより高かった。

・ FTおよび収縮期の最大速度はCHDでより低かった。

・ 全体で、FTとVCAM-1およびIMTの間に逆相関が認められた。

【結論】
遊離テストステロンは内皮機能の指標であるVCAM-1およびIMTと逆相関した。

【原著】
Relationship between testosterone and indexes indicating endothelial function in male coronary heart disease patients.
Fu L, Asian J Androl. 2007 Dec 20
the First Affiliated Hospital of Harbin Medical University, China.

 

【弊社コメント】

テストステロンの低下と冠動脈疾患との関連が、内皮機能の指標であるVCAM-1およびIMTから明らかにされました。(野)

 

【血管細胞接着分子(VCAM)-1 とは?】

冠動脈疾患をきたした患者における予後マーカーとして、接着分子の血中濃度が有用という、Blankenbergらフランスとドイツの共同研究グループの発表。それによると、いずれも可溶性(s)の血管細胞接着分子(VCAM)-1、細胞間接着分子(ICAM)-1、およびE-セレクチンの血中濃度が高いほど、その後の心血管死のリスクが高いという相関性が認められ、特にsVCAM-1値は古典的危険因子やCRP値と併せて用いると生命予後予測に有用という。

【目的・方法】
 The Hypogonadism In Males studyは、45歳以上の男性の性腺機能低下症の発病率を推定した。テストステロン療法を受けていない患者のサブ解析を試みた。
採血は08:00~10:00 時および 10:00~12:00時に行われた。

 

【結果】

  • 総テストステロン(TT)はいずれの年代でも採血時間の影響がなかった。しかし、遊離テストステロン(FT)および生物学的テストステロン(BAT)は全体的に、より早い時間に採血したほうが高かった。
  • SHBGは45~64歳でより早い時間に採血したほうが有意に低かった。
  • 75歳以上では採血時間によるTT、FT、BAT、あるいはSHBGの差異は認められなかった。

 

【結論】
 45歳以上のTTの測定に、より早朝の採血は重要ではないであろう。
 しかし、75歳以下の男性におけるFTあるいはBATの測定時は、より早朝の採血が望ましい。

 

【原著】
International Journal of Impotence Research advance online publication, 19
July 2007; doi:10.1038/sj.ijir.3901580.

 

【弊社コメント】

大規模スクリーニング集団におけるテストステロンに対する測定時間の影響
という報告では、採血時間を

6~10時をT1(632例)、
10~12時をT2(812例)、
12~14時をT3(388例)、
14~18時をT4(1174例)、

の4つの時間帯に分けて比較した結果、T4で低かったが、T1、T2およびT3では差がなかったとしています。また、上記の報告で測定されたのは総テストステロンのみです。

 上記の報告に対して、本報はは時間帯、測定項目がやや異なります。結果はTTに関しては同様という事ですが、FT、BAT、あるいはSHBGで差が出てくる、それも年齢によって異なるという興味あるものでした。さらにデータの蓄積が必要かと思われます。(野)

 海外では、総テストステロン値(TT)で議論するケースが多いので、これらの報告にもとづきますと、午前中の採血ならいつでもOK、ということになります。

 一方、日本ではフリー・テストステロン値(FT)で基準を設けて議論していますので、本報にもとづいてFT値を神経質に評価するのであれば、なるべく早朝(本報にもとづけば、10時以前)に採血した方が良いのかも知れません。

 何故、海外ではTTを中心に評価しているのに、日本ではFTなのでしょうか?

 血中のテストステロンの多くはSHBGという物質と結合しているため生理活性を失っており、実際に活性があるのはSHBGに結合していないFTだけ、と言われています。そのため、臨床症状に結びつけて検討するためには、FTの方が直接的で良い、という考え方と思われます。

 これに対して海外ではFT測定の正確性を指摘する声があるようで、BATの方が妥当である、という主張が根強いようです。ただし、少なくとも日本国内の技術では、FTについて十分に精度良く妥当な測定が出来ているようです。

 もちろん学術的には、TTとFT、BATの全てを測定・算出しておけば無難ですが、全ての測定を何度も行うと保険適応にならない恐れがありますので、患者様の費用負担を抑えるため、FTに絞って測定しよう、という現実的な判断もあるようです。(福)

【目的】
 男性のテストステロンおよび他のホルモンの季節変動に関するこれまでの研究は、最高値および最低値の回数および時期、および季節性があるかどうかに関して様々な結果を報告している。研究デザイン、サンプル数、分析方法、対象集団の多様性がこのような異なった結果を生み出していると考えられる。
 男性における、総、遊離および生物学的テストステロン、DHT、SHBG、LH、DHEA、DHEAS、エストロン、エストラジオールおよびコルチゾールの季節変動を検討した。

 

【方法】
 エントリー時、1~3日間に別の日に2回採血を行い、3ヶ月及び6ヶ月後に再度同様に採血を行った(最大1人6回)。
1~3日間に別の日のホルモンレベルは短期間の個体の変動を少なくするために平均した。
 対象はボストンの地域住民で、地域健康調査に応じてランダムに選ばれた30~79歳の男性、134例である。うち121例が6回の採血を完了した。

 

【結果】

  • コルチゾールは別として、ホルモンレベルに季節変動は見られなかった。
  • 季節変動の程度は個人内の変動より小さかった。

 

【結論】

 季節変動は、ホルモンレベルの臨床および疫学的研究における変動の重要な要素ではない。

 

【原著】
Lack of Seasonal Variation in Serum Sex Hormone Levels in Middle-Aged to Older Men in the Boston Area.
Brambilla DJ, J Clin Endocrinol Metab. 2007 Aug 7
New England Research Institutes, Watertown, MA, USA

 

【弊社コメント】
 ヒトには生殖シーズンというのはないので、年間を通じて性ホルモンは変わらないものと考えられていますが、季節的変動の存在を報告する論文もあります。

 例えば、北緯60~70度という極北の地域では、季節的変動が認められました

 気候条件によって異なる可能性もあり、ボストンのデータが全地域に当てはまるとは限りません。(野)

【目的】
多くの研究が治療前のテストステロン・レベルと臨床病期あるいは組織学的グレードとの関連性を示しているが、治療前のテストステロン・レベルの臨床的意義については異論が多い。
そこで、前立腺癌の臨床病期および組織学的グレードと治療前のテストステロン・レベルの関連について検討を行った。

 

【方法】
1982~2002年の間に治療前のテストステロン・レベルの記録がある2,914例について解析した。血清テストステロンはRIA法にて測定された。

 

【結果】

  • 臨床病期の悪化に伴い、テストステロンレベルが低下する傾向が認められた。
  • また、組織学的グレードの悪化に伴っても、テストステロンレベルが低下する傾向が認められた。
  • 未分化型腺癌を有する患者は他の患者よりテストステロンレベルが有意に低かった(versus well; p<0.01, moderately; p<0.01)。

 

【結論】
前立腺の未分化型腺癌と新たに診断された患者のテストステロン・レベルは他の患者より低かった。

 

【原著】
Pretreatment total testosterone levels in patients with prostate cancer in the past two decades in Japan.
Sekine Y, Cancer Detect Prev. 2007 Apr 5
Department of Urology, Gunma University Graduate School of Medicine, Japan.

 

【弊社コメント】
2,914例という日本の研究としては多数例の解析である事が注目されます。
海外での分析ではよく言われている事ですが、日本人においてもテストステロンの高値が前立腺癌の発現とは関連していないという結果になっています。(野)
むしろ、テストステロンが低くならないように維持するような生活習慣(バランスの良い食生活、規則正しい生活、適度な運動の継続)を通じて、加齢に伴うテストステロンの分泌減少前立腺癌の発症を予防できるのかも知れません。(福)

平素より弊社製品へのご高配厚く御礼申し上げます。

さて、ご好評いただきましたグローミン」の製品モニターにつきまして、このほど所期の目標としておりました回収数に達しましたことから、一般の新規募集をいったん中止させていただくことに致しました。ご協力まことにありがとうございました。

今後につきましては、これまでのアンケート結果を集計・解析のうえ、解析結果を踏まえて募集方法やアンケート内容の見直しを行い、後日に改めて募集を再開させていただきたく予定でおります。

なお、医療施設を受診中の患者様で、主治医から「グローミン」のご推奨を受けた方は、主治医の管理下でお試しいただく事を前提に製品モニターを随時受け付けたく存じます(検討中)。

お問合せ、ご要望はこちらからお願い致します。

今後とも変わらぬご高配のほど何とぞ宜しくお願い申し上げます。

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