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【 目 的 】
前立腺肥大症(BPH)の治療を行なわず、下部尿路症状(LUTS)のある患者に対するテストステロン補充療法(TRT)の実際的効果を検討した。【 方 法 】
テストステロン・アンデカノエイト100㎎/3カ月筋注によるTRTを1年以上受けている246例について検討した。このうち17例が中等度のLUTSで、最大尿流速度10 ml/sであったが、TRT期間中BPHの治療を受けていなかった(他の229例はBPHの治療を受けていた)。PSA、IPSSおよび尿流速の変化をTRT前後で計測した。【 結 果 】
- 1年間のTRT後、PSAには変化なかった(p=0.078)。
- BPH治療群(n=229)と比較して、BPH非治療群の開始時の前立腺に関する検査値、前立腺容積、IPSS、最大尿流率、排尿量およびPSAには差がなかったが、残尿量の中央値はBPH非治療群で高かった(21 ml vs. 10 ml)。
- 1年間のTRT後、BPH非治療群において、総IPSSスコア、蓄尿および排尿スコアの両者は有意に減少した。一方最大尿流率および残尿量には変化がなかった。
- 調査期間15ヶ月間(中央値)中、尿閉、BPHに関連した手術、あるいは尿路感染症による入院はなかった。
【 結 論 】
中等度のLUTSおよび相対的に最大尿流率が保たれたBPH非治療患者に対する1年以上のTRTは蓄尿および排尿症状を改善し、BPHの進展およびPSAの上昇は見られなかった。【 原 著 】
World J Mens Health. 2013 Apr;31(1):47-52. Epub 2013 Apr 23.
Testosterone replacement alone for testosterone deficiency syndrome improves moderate lower urinary tract symptoms: one year follow-up.
Ko YH, Moon du G, Moon KH.
Department of Urology, Yeungnam University College of Medicine, Daegu, Korea.続きを読む
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【 目 的 】
日本人男性におけるテストステロンと筋肉量の縦断的関係を調査した。 1997~2010の間、2年に1回の高齢者の縦断研究に参加した957例の地域住民男性からデータを収集した。 開始時およびその後の調査において四肢の筋肉容量(AMM)をDEXAにて測定した。 サルコペニアのカットオフ値は骨格筋指数、AMM/身長(2)< 6.87 kg/m(2)と定義した。 総テストステロン(TT)および遊離テス
トステロン(FT)はRIAにて測定した。 計算FT(cFT)はアルブミン、TTおよびSHBGより求めた。 4,187 あるいは2,010累積データポイントのデータを解析した。【 結 果 】
・ 低TTはサルコペニアと関連しなかった。・ 低cFT (OR = 2.14, 95% CIl: 1.06-4.33) および低FT (OR= 1.83, 95% CI:1.04-3.22)はサルコペニアと関連していた。
【 結 論 】
低FTは日本人男性の筋肉喪失リスクの予測因子となると思われる。【 原 著 】
Sci Rep. 2013 May 10;3:1818. doi: 10.1038/srep01818.
Relationship between Low Free Testosterone Levels and Loss of Muscle Mass.
Yuki A, Otsuka R, Kozakai R, Kitamura I, Okura T, Ando F, Shimokata H.
Department for Development of Preventive Medicine, National Center for Geriatrics and Gerontology, Japan.続きを読む