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IVF(体外受精)の低レスポンダー対するアンドロゲン(男性ホルモン)あるいはアンドロゲン様薬剤の有用性に関するメタ解析

【 目的 】
 IVF(体外受精)の低レスポンダーの妊娠成功の可能性に対するアンドロゲン(男性ホルモン)あるいはアンドロゲン様薬剤の評価関するメタ解析を行った。

【 方法 】
 低レスポンダーに対して卵巣刺激前あるいは中にテストステロン、DHEA、アロマターゼ阻害剤、rLHおよびrhCGの無作為コントロール比較試験についてMedline, EMBASE, CENTRAL, Scopus および Web上の科学的データベースにて調査を行った。

【 結果 】
  • 163例の患者を対象とした2試験において、経皮テストステロンは妊娠[RD: +15%,95% CI +3 to +26%]および生存出生率(RD: +11%, 95% CI: +0.3 to +22%)の増加と関連していた。

  • DHEAには妊娠および生存出生率に有意な影響が見られかった。

  • 同様に (i) アロマターゼ阻害剤の使用、 (ii) rLH の付加、および、(iii) rhCG の付加は、妊娠率に有意な影響を示さなかった。

  • 提供されたデータにおいてのみ、rLHによる生存出生率の増加が認められた (RD:+19%, 95% CI:+1 to +36%)。

【 結論 】
限られたエビデンスではあるが、経皮テストステロンはIVFの低レスポンダーにおいて妊娠および生存出生率を増加する。rLH, hCG, DHEA あるいは letrozole 投与の有用性示すデータは不十分である。

【 原著 】
Hum Reprod Update. 2012 Feb 3.
The use of androgens or androgen-modulating agents in poor responders undergoing in vitro fertilization: a systematic review and meta-analysis.
Bosdou JK, Venetis CA, Kolibianakis EM, Toulis KA, Goulis DG, Zepiridis L, Tarlatzis BC.
Unit for Human Reproduction, 1st Department of Obstetrics and Gynecology, Medical School, Aristotle University of Thessaloniki, Greece.


【 弊社コメント 】
女性不妊治療において、排卵誘発などで治療に難渋しているケースがあるなか、海外では経皮吸収で低用量のテストステロンを投与することで良好な結果が報告されています。本邦においても、経皮吸収の低用量テストステロン製剤であるグローミンを用いた臨床応用が検討されています。不妊で切実な状況にある方々へ、そして、少子化問題が叫ばれる日本に、微力でもお役に立ちましたら幸甚に存じます(福)。

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このブログ記事について

このページは、大東製薬工業株式会社が2012年2月 8日 11:23に書いたブログ記事です。

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