大東製薬工業公式BLOG

更年期や性機能についての学術情報、最新研究などを紹介いたします。更年期や性機能についての学術情報、最新研究などを紹介いたします。

Category

月別アーカイブ

2D:4D比は成人の陰茎長と関連する

2011年08月01日


【 目的 】
2D:4D比は胎生期テストステロン濃度を推定するものであり、アンドロゲン受容体(AR)の感受性と関連すると位置づけられている。胎生期テストステロンとARは陰茎の成長に中心的役割を果たしている。そこで、2D:4D比と陰茎長の関係を調査した。

【 方法 】
対象は泌尿器科手術のために入院した20歳以上の男性144例である。陰茎長の測定の前に、右手の2D:4D 比を一人の研究者により測定した。麻酔下で弛緩した状態および伸展した状態の陰茎長を別の研究者により測定した。この研究者は2D:4D比に関する情報を全く知らされていない。

【 結果 】

  • 直線回帰モデルを用いた単変量および多変量解析の結果、身長のみが弛緩した陰茎長(flaccid penile length)の有意な予測因子であった(単変量: r=0.185, P=0.026; 多変量: r=0.172, P=0.038)。
  • 2D:4D比は伸展した陰茎長(stretched penile length)に対してのみ有意な予測因子であった(単変量:r=-0.216, P=0.009; 多変量: r=-0.201, P=0.024; stretched penile length=-9.201×digit ratio +  20.577).

【 結論 】
2D4D比により成人の陰茎長を予測できる。胎生期のテストステロンレベルは成人の陰茎長の差異を部分的に説明するものである。

【 原著 】
Asian J Androl. 2011 Jul 4. doi: 10.1038/aja.2011.75.
Second to fourth digit ratio: a predictor of adult penile
length.

Choi IH, Kim KH, Jung H, Yoon SJ, Kim SW, Kim TB.
Department of Urology, Gachon University Gil Hospital, Incheon, Korea.

【 コメント 】
弛緩した陰茎長(flaccid penile length)および伸展した陰茎長(stretched penile length)の訳につきましては、適切でないかも知れませんので、お含みおき下さい。

カテゴリ:

タグ: