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2006年10月29日アーカイブ0

【背景】
 低テストステロンが高齢者の身体機能、転倒などにどのように影響するか不明である。

【方法】
 5995名のボランティア集団から無作為階層的に選ばれた65~99歳の男性2587名について、長期的、観察的追跡調査を行った。
 スタート時に、活性型テストステロン(bioT)、エストラジオール、身体能力の測定を行った。 転倒頻度は4年間、4カ月毎に確認を行った。一般化推定方程式により性ホルモンの転倒に対するリスク比を推定した。

【結果】

  • 56%が最低1回の転倒を報告し、多くはしばしば転倒した。

  • bioTは転倒リスクの上昇と関連していた。テストステロンレベル下位1/4の男性の転倒リスクは上位1/4の男性より40%高かった。

  • 低テストステロンの影響は65~69歳の男性で最も顕著であり(RR:1.8;95%CI,1.2-2.7)、80歳以上の男性では影響が認められなかった。

  • 低テストステロンは身体能力の低下と関連していた。しかしながら、身体能力で調整を行っても低テストステロンと転倒リスクの関連性は維持された。

【結論】
 転倒は高齢男性で日常的にみられる。転倒リスクは、低活性型テストステロン男性で高い。テストステロンレベルの影響は身体能力とは独立したものであり、転倒リスクに対するテストステロンの影響が他のアンドロゲン作用による事が示唆される。


【原著】
Endogenous testosterone levels, physical performance, and fall risk in older men.
Orwoll E, Arch Intern Med. 2006 Oct 23;166(19):2124-31.

 

【弊社コメント】
高齢男性におけるテストステロンの重要性を示した、非常にクリアな報告です。同じ身体能力でもテストステロンが低いと転倒リスクが高いという事が重要と思います。

しかし、また高齢になりすぎるとテストステロンの影響がなくなるということに注意が必要ですし、今後、多くのデータで確認して行くべきと思います。(野)

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