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2006年7月アーカイブ

【方法】
対象:子宮切除のない60~80歳の閉経後の女性、417例。
投与:無作為に実薬群208例、プラセボー群209例に割付、実薬群にMenostar(17-beta estradiol 14mcg/日)を24ヶ月間投与した。加えて全例に、Ca 800mg及びビタミンD 400IUを投与した。
調査項目:投与前及び24ヶ月後に腰椎及び全身のBMD、骨回転マーカー及び子宮内膜の厚さ。

【結果】
終了時点において、エストラジオール群はプラセボー群に比して腰椎及び全身のBMDが有意に増加し、骨回転マーカーが有意に減少した。有意差は全パラメーターで強度(p<0.001)であった。腰椎のBMDの増加は最初のBMD及び骨粗鬆症リスクファクターの存在とは無関係であった。
重篤な副作用イベントはエストラジオール群で24例に、プラセボー群で23例に認め、各群で10%の患者が副作用イベントのため中止した。代表的な副作用イベントはエストラジオール群で、上部気道感染、事故による傷害、関節痛、白帯下および適用部位の反応であった。これらはプラセボー群でも同様にみられた。

【結論】
この併用療法は腰椎及び全身のBMDを増加できる。

【原著】
Ultra-Low Dose Menostar (Estradiol Transdermal System) Increases Bone Mineral Density: Presented at NAMS
2005年9月29日 16th annual meeting of the North American Menopause Society (NAMS)における Laslo B.Tanko.MD,PhD の発表

【引用】Doctor's Guide


【担当者コメント】
学会発表であり、抄録ではなく第三者の報告なので不明なところはありますが、Ca及びビタミンD補給下、24ヶ月という長期間の治療ながら、14mcg/日という低用量で経皮的投与によるエストラジオールの効果が確認された、という報告です。(野)

【目的】
シルデナフィル単独投与には反応しない低ゴナドトロピン患者に対し、アンドロゲンの効果を検討する。

【方法】
対象:シルデナフィル100mgに対し効果が不十分であった、勃起不全を伴う低ゴナドトロピン患者、32例。
投与方法:テストステロンアンデカノエイト80mgを1日2回または3回、単独経口投与を2カ月間行った。十分な勃起が得られない症例には、その後シルデナフィルとテストステロンの併用投与を行った。
評価項目:トータルテストステロン(TT)、フリーテストステロン(FT)、IIEF、IPSS及びUFR

【結果】
テストステロンへの切り替えにより11例(34.3%)に十分な勃起機能の改善が得られた。効果不十分例では、その後の併用により12例(37.5%)に十分な効果が得られた。
血清TT及びFTはテストステロン単独投与後及び併用後投与後、ともに有意に上昇した。IIEFスコアも単独投与及び併用投与後、ともに有意に上昇した。
IPSS或いはUFRには有意な変化が認められなかった。

【結論】
シルデナフィル無効例の1/3がテストステロンに反応し、他の1/3がテストステロンの正常化後のシルデナフィルの再投与により改善した。それゆえ、低ゴナドトロピン性の勃起不全患者ではアンドロゲンの補充療法が第一選択である。また各単独投与で改善が得られなかった症例に対しては、併用療法が有効であろう。

【原著】
Combined use of androgen and sildenafil for hypogonadal patients unresponsive to sildenafil alone.
Int J Impot Res. 2006 Jan 5

【引用】Doctor's Guide

【担当者コメント】
シルデナフィル無効な低ゴナドトロピン患者の約1/3に対して、テストステロン補充療法の併用が有効であったとのことです。(野)

【目的】
高齢男性におけるライフスタイルと血清テストステロンおよびフリーテストステロンレベルとの関連を検討する。

【方法】
対象:45~85歳の男性
ライフスタイルの評価項目:BMI、ニコチンおよびアルコール摂取量、ストレスレベル、身体的および社会的活動性、睡眠の質
測定項目:血清テストステロン(T)およびフリーテストステロン(fT)、LH、FSH、DHEA-S、E2、SHBG

【結果】
症例数は375例、平均年齢59.9歳(9.2+/-SD)、そのうち25.4%および27.4%が低ゴナドトロピン性のTおよびfTレベルであった。
ニコチン摂取量(喫煙者で高値:p<0.01)、BMI(ネガティブな関係:p<0.01)および年齢(ネガティブな関係:p<0.01)とTおよびfTの血清レベルとの間に有意な関係を認めた。
身体的および社会的活動性、ニコチンおよびアルコール摂取量、ストレスレベルおよび睡眠の質と血清アンドロゲンレベルとの間には有意な関係を認めなかった。

【結論】
年齢、BMIおよび喫煙とTおよびfTの血清レベルとの間に関連性を認めたが、各種のライフスタイルと血清アンドロゲンレベルとの間には有意な関係を認めなかった。

【原著】
Relationship between testosterone serum levels and lifestyle in aging men. Aging Male. 2005 Sep-Dec;8(3):190-3.

【引用】Doctor's Guide


【担当者コメント】
対象の中に更年期症状を示す例があったかどうか、対象の選択方法と合わせて問題と思われます。喫煙者では逆にTおよびfTの血清レベルが高くなっているが、喫煙の影響かあるいは喫煙という行為をする人々は特別なのか、分かりません。また、一部矛盾するところもあり、詳細は原著の確認を要します。(野)

【目的】
高齢者の血清テストステロン、肥満及びメタボリックシンドロームの関係を調査した。

【方法】
2つの脂質治療試験に参加している、平均年齢52歳の男性864例について、ベースラインの血清テストステロン、脂質、血糖および身体計測調査を行った。いずれの試験もLDLコレステロール 130 ~ 160 mg/dl、トリグリセリド 350 mg/dl または以下の男性である。

【結果】
・メタボリックシンドロームの有無に関わらず、テストステロンはBMIの上昇と共に減少した(p <0.0001)。

・メタボリックシンドロームを有する肥満および強度肥満男性のテストステロンは約150 及び 300ng/dlで、メタボリックシンドロームのないやせた高齢男性より低かった。

・糖尿病あるいは空腹時血糖 110mg/dl以上、BMI 30kg/m② 以上、トリグリセリド 150mg/dl 以上が低テストステロン症と関連していた。

【結論】
肥満およびメタボリックシンドロームを有する高齢男性の血清テストステロンは高齢の健康男性に比して有意に減少している。この結果はEDと肥満との関係がホルモンと関連している事を示すものである。

【原著】
The Age Related Decrease in Testosterone is Significantly Exacerbated in Obese Men With the Metabolic Syndrome. What are the Implications for the Relatively High Incidence of Erectile Dysfunction Observed in These Men?
Kaplan SA, J Urol. 2006 Oct;176(4):1524-8.


【弊社コメント】
肥満→メタボリックシンドローム発症→加齢と相まって低テストステロン症状に?
血清テストステロンとメタボリックシンドロームの関連が明確になってきました。(野)

BMI:大人を対象とする体格指数。Body Mass Index の略。
BMI=[体重(kg)]/[身長(m)]②  (②は二乗)

普通:19.8~24.2(日本人の標準値は男女共に22)
肥満:25.0以上

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