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2006年4月アーカイブ

弊社顧問・福井靖彦が、平成13年1月に甲府商工会議所平成相生会で講演致しました健康法を、このほど加筆修正して掲載致しました。



私の健康法「PPK健康術」

 私は66歳の男です。健康です。仕事は前半生を洋酒業界で過ごし、後半生を性ホルモンを扱う製薬業界で過ごしました。いつも実験屋のモルモットで通して来ました。女房に言わせると「戌年だから何でも匂いを嗅いで、舐める」のが癖だそうです。
 30代は洋酒を飲み過ぎましてギックリ腰で苦しみました。整形外科、指圧、マッサージの世話になりましたが、治りませんでした。50代に、幸運にも中国医学の名人に診て戴く機会を得まして、目から鱗が取れました。 「自然」「気」「未病」という概念を改めて信じるようになりました。ギックリ腰はカイロ治療と瞑想で治りました。仕事時代は仕事を、今は健康を達成目標にして楽しんでいます。
 この度は、ここ十数年来の私の健康術についてお話することでご勘弁戴きたい訳ですが、厄介なことに健康の目標を達成するには医療、介護、年金の社会保障制度が関わってきます。

〔1〕 新年の景気と医療、介護、年金の社会保障制度
 21世紀になりました。新年早々、株価と為替で景気は大揺れです。
 株価が1万5千円から2万円をうかがう景気ならば、一般大衆は当局を信用しないなりにも、まぁ気に懸けないことで済ませて来ました。ところが1万3千円以下となりますと、銀行生保の保有株が含み損になって、また税金注入...といった事態になりますので、大揺れな訳です。
 案の定(?)、「財政再建の鍵である医療費抑制~高齢者医療費負担制度見直しを柱とする社会保障制度の抜本改革を2002年度に実施する、という政府の約束を先送りしたい」、という 関係者の談話が日本経済新聞で報道されました。
 当局に解決策が無い理由は、私たち大衆が肌で感じ取っています。ですから、私たちは自ずと自己防衛上、次の二つを実行する訳です。

 ① 今の制度を信用していないから、倹約して貯金する。
 ② 今の医療を信用していないから、自分流の健康術を身に着ける。

 かくして消費者の財布の紐がいっこうに緩まぬ一方で、健康ブームはいっそう盛んになりました。 いま私がお話申し上げているご縁も、その流れと存じます。 様々な健康術を紹介するテレビ番組や雑誌の記事は盛り上がっていますし、多様な健康食品も賑やかに出回っております。

〔2〕 今の医療は、何故おカネがかかり過ぎるのか?
 今の医療体制 ― 健康保険業、医者、薬業 ― にとって、顧客は「病人」でなければなりません。 突き詰めれば、これが理由だと考えています。
 今の体制では、人が「病気」と認定されて、初めておカネが廻り出す仕組みです。そして、高額な最新の薬とハイテクを駆使する重病・難病・奇病ほど売上を伸ばせる訳です。これは、医療関係者の人格倫理というより、病気を治さないとおカネにならない、という制度の問題と考えます。
 もちろん、罹ってしまった病気は早期に発見し、質の高い、信頼できる医療によって、速やかに治すべきですし、今後いっそう充実させて行くことが必要です。これについては、医師である弊社会長の梶原優が、私たちの視点に立って制度の改革と充実に鋭意取り組んでおります。

〔3〕 「予防」が大切。 そして、予防は個人の愉しみ。
 医療費を抑制するには「私たちが病気にならないこと」です。すなわち病気を「予防」して、健康維持をはかることに尽きます。定期検診や人間ドックは仕方ないにしろ、出来ることなら生涯、病院で治療を受けるようなことにはなりたくない、と考えるのは、私だけでなく皆さんも同じと存じます。ですから予防による健康維持は、少なくとも私たちと国の財政にとってはハッピーなことです。
 ところが「予防」というのは今の制度ですと医療関係者の売上に貢献できません。そもそも今の制度の恩恵にあずかっている多くの既得権者にしてみれば利害が衝突します。ですから予防を説く声は大きくとも、なかなか現実味を帯びて来ません。結局、予防は今のところ個人が趣味道楽として愉しむほかありません。

〔4〕 今の医療に「加齢」を「治療」してもらいたいですか?
 西洋医学は20世紀初めまでの感染症が人類の中心課題だった時代に大きな貢献をしました。そして、今の医療制度はその成功体験に基づいて作られたものです。西洋医学の進歩により、日本人の寿命は確かに延びました。 今や私たちが日常の健康で心配することと言えば、ペストや結核ではなく高齢者の「加齢」と言えましょう。ところが感染症は病気ですが、加齢は病気とは言えません。ですから、今の医療体制が加齢に取り組むためには、加齢を病気として処理することになります。
 そのために、例えば更年期の症状を細かく分けて、個々に病名を付ける訳です。そして、これらについて対症療法する、あるいは遺伝子技術を駆使して人間の部品交換をする...というのが「治療」になります。これは、とてもハイテクで未来的です。こういうテクノロジーに従事する人たちの間では、莫大なおカネが廻ることになりましょう。景気の活性化につながるかも知れません。
 しかしながら、これらは高コストになることが容易に想像できます。そもそも、このようなハイテクで多額のカネを注いで「生かされること」だけが、人生の満足になるのでしょうか?私たち高齢者が元気になり、そして元気に過ごし続けるために、もっと味わい深くて人間らしい方法があるのでは無いでしょうか?

〔5〕 代替療法の世界
 予防と言えば、東洋医学は予防を中心に据えているようです。東洋医学は、かつて人々の命を脅かした感染症を西洋医学のように切れ味鋭く退治してくれはしなかったので、西洋医学の実績の前に軽んじられて来た感があります。しかし、今の医療制度が少なくともコスト面の限界を迎えており、しかも病気を治すプロセスを踏まざるを得ないことを考えると、東洋医学は私にとって必要な選択肢になっているのです。
 私の場合、30~50代に至る20年以上もの間苦しんだギックリ腰は、最初に申し上げた中国医学の先生の啓示で「気」を心から信じることが出来たため、治りました。以来、信じてカイロを受け、信じて瞑想を楽しんでいます。
 「気」については、ある気学の勉強会に参加して、仲間と気学を楽しんで参りました。気を信じる健康法は、数千年来、民間伝承として世界各地で伝わって来た療法で、沢山あります。
 アメリカでの流行り言葉を使えば「代替療法」です。最近、代替療法が米国で市民権を得始めています。理由は単純で、現代医学による通常の医療が、代替医療に比べて60倍のコストがかかっており、その割に効果が低いと見なされているからです。そのように考える米国の金持ちのインテリ層が代替医療に満足し始めているようです。例えば栄養療法、ハーブ療法、ホメオパシー、瞑想法、カイロプラクティス、鍼灸、アーユルヴェーダ、中国医学、ストレス軽減療法等が知られています。
 低コストで治る症例が続出する割に、代替療法を日陰者として閉じ込めようとする政治勢力が今の処上回っています。そのような状況のなかクリントン前大統領よりも、ヒラリーさんが有名ですが、彼女の政策課題は医療費増大の解決策でした。
 いかにもアメリカらしく、あらゆる可能性が極めて実直に検討されて来た訳ですが、「代替療法を科学的な根拠(エビデンス;evidence)に基づき改めて評価すべきだ」と言う声も挙がって来ました。そのために、NIH(National Institute of Health ;米国国立衛生研究所)は、1991年にOAM(Office of Alternative Medicine ; 代替医療部門)を設立したのです。
 一方で政治的な背景から、AMA(アメリカ医師会)と FDA(米国食品医薬品局)は代替療法に対して批判的姿勢を取り続けています。NIHを中心とする研究者の研究結果と世論の動向を眺めているところなのでしょう。
 日本では「生活習慣病」と言う言葉を新聞雑誌で見かけるようになりました。この言葉は医学用語の辞典では見かけませんので、行政用語なのでしょう。先ほど財政再建の鍵である「社会保障制度の抜本改革を2002年度に実施する政府約束を先送りしたい」と言う談話を紹介しましたが、行政は世論の熟し方を眺め中なのでしょう。代替療法のマーケットは米国に比べますと未熟ですから、別の切口を使いたいのかも知れません。厚生省の「健康日本21」の基本計画を受けて、山梨県も4月から「健康山梨21」の準備中です。恐らく食事と運動の生活習慣改善を目標にした草の根運動を盛り上げることになるだろうと思っています。
 厚生省「健康日本21」基本計画のキーワードは「健康寿命」です。冒頭に怪しげな「PPK」健康術という副題をつけましたが、「PPK」とは「ピン・ピン・コロリ」のことです。「健康寿命」のことですが、ウケていただけましたか...?今はインターネットのお陰でタダ同然で欧米の情報が得られます。インターネットで見ていますと、代替医療実践医師の症例やNIHの報告をはじめ、日本で代替医療を理解する医師、健康ジャーナリスト、脳神経内分泌免疫の先端研究者からの メッセージを知ることが出来ます。これらが21世紀の健康を予言してくれて、楽しくてわくわくします。

〔6〕 健康維持は、自分のため
 自分の健康を維持すれば、医療費の削減にささやかな貢献をすることでしょう。しかし、何はともあれ「健康維持は自分のため」です。そして、感染症や怪我は別ですが「生活習慣や加齢に関わる健康は、あくまで自分のために自分で行う自立」だと信じています。
 ここで、健康の成否は 「信じること」が絶対条件であると思っています。先ほど「気学」の勉強会のことを申しましたが、勉強会の仲間で身体を壊した人がいます。勉強家で知識は随一です。でも、失礼ながら実践の深みが物足りなかった...。分かれ目は「信じること」が足りなかった、と感じました。
 先ずは「隗より始めよ」。ということで、私自身は、これまでに培ってきた「実験屋のモルモット」で通したいと思っています。自分自身のために、手近なところから、様々な健康法を私のやり方で試してみて、本当に信じられるかどうかを自分で判断する訳です。医師のアドバイスや検査データですら、私自身の判断材料の一つに過ぎません。これが私にとっての「自立」なのです。
 そして、いま私は年より元気で若いと勝手に思っています。50代にあった老人のシミが消えました。眼鏡は近眼・乱視・老眼で、少なくとも二つ要りましたが、今は無用です。洋酒屋時代に良く飲んだ酒ですが、今は飲みたくもなく、飲めなくなりました。煙草は勿論吸っていません。食性も変わりました。野菜・果物・米の飯、そして魚が食べたい。おいしいからです。おかげさまで、おカネのかからない暮らしになりました。

〔7〕 健康法・成功のコツ
 代替医療を実践した結果については、日本ですと医師の症例報告をに基づいたメッセージが未だ少ないようなので、米国の医師の症例を調べました。これらについて、僅かな私なりの経験の目で読みますと、成功のコツが見える気がするのです。

(1) 信じること
 信じる動機やきっかけは、人によって様々です。仕事や身体のことで死ぬ程苦しんだ、周りに良き智者友人に出会えた、本を広く深く読んだ...。私の場合、中国医学の名人、気学の仲間、マハリシ・アーユルヴェーダの会、そして「気」に関わる世界の名著でした。

(2) チェック方法
 加齢と生活習慣の健康法には速効性がありません。そうは申しましても何か実感や指標が無いと、根気も続きませんし、楽しくありません。そこで、私は長続きさせるために、次のようなチェック方法を役立てています。

 ① 食べること: 空腹感。 生活習慣病予防検診のデータ。
 ② 運 動  : 排泄実感。 大小便、鼻水の感覚。
 ③ 瞑 想  : 楽しいという感覚。 排泄実感。 耳垢、鼻水、舌苔。

 排泄実感は加齢と生活習慣の健康法では特に大事です。東洋医学と西洋医学を分けた哲学の違いとも言えましょう。すなわち西洋医学が摂取を健康法の柱に据えているのに対して、東洋医学は排泄を重視しているのです。

(3) 知識
 実践第一ですが、動機づけには知識も要ります。私が健康で自立しているために、大事にしていることを、二つ挙げます。

 ① 生理機能を知ること
 ひとつは、生命そのものの宿命に関することです。神が人間の生命に授けてくれた中心機能は二つで、ひとつは種族保存のための生殖、もうひとつは自分が生きるための適応代謝です。機能の正常運転は脳中心の情報網 ― 身体の「IT」です ― が担当します。
 多種の情報は「ホルモン」と言う、多種の化学物質が担当します。適応代謝に関わるホルモンは加齢しても変化量が少ないのですが、生殖、つまり性ホルモンは男女とも加齢と共に量が激減します。「お疲れ様でした」という次第なわけです。
 ところが、この性ホルモンは「男のバイタリティー」あるいは「女らしさ」そのものを支配しています。加齢とともに激減したままでは、「PPK」は無理です。
 私の場合、日本性機能学界・理事長の白井将文先生に相談して、テストステロンの補充を受けています。 食事・運動・瞑想だけでは実感出来ない、奥底からの生命力を実感しています。

 ② 食事について
 もうひとつは、生活環境との関わりで生じた問題です。米国で代替医療を実践している医師の症例を見ておりますと、米国で彼らが推奨している理想的食事というのは、かつて私たちが昭和30年代までに食した、典型的な日本食です。
 現代の食生活は、肉食とジャンクフードの脂が多過ぎるわけですが、かと言って、野菜、果物、穀類、魚に切り替えようとしても、現実的には生活環境との関わりがありますので、もはや日本も含めて理想的な食生活を続けることは極めて困難との見方があるようです。
 そこで、サプリメントの考えと実践がある訳です。状況に応じて ビタミンやミネラルをサプリメントで摂取しております。

以上、駆け足で申し上げましたが「PPK健康術」にご賛同戴ければ幸いです。

(平成13年1月・甲府商工会議所平成相生会 1月例会)

弊社サイトで「早漏について」のページをアップしました。

近年は男性学、男性機能、男性更年期の医学的な研究が世界的に活発です。弊社製品「トノス」は早漏予防の医薬品として40年余の市場実績を積んで参りましたが、「早漏」を最先端の科学技術で解明するには、未だ多くの研究が必要なようです。

早漏について、2003年にパリで開催された第2回性医学コンサルテーション会議でのコンセンサスから2005年までに発表された権威ある文献を通して、近年の早漏治療に関する情報をご案内致します。

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